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シニア院生からのメッセージ

島村 守さん <経済系列・2015年度入学>

【シニア入試を検討されている皆さんへのメッセージ】



 
 入学すると、自分の希望した専門分野だけを研究するイメージがありますが、専門分野以外の履修科目を選択することも可能です。また、学術セミナ—やオープン講座等にも自由に参加でき、自分の研究以外の未知の領域も楽しむことも可能です。
 学びに、年齢も終わりもありません。学びの先には、必ず大きな喜びが待っております。あなたも、ぜひ大学院での学びにチャレンジしてみませんか。

Q1.以前はどのようなお仕事に従事されていましたか。

 明治大学(商学部)卒業後から60歳の定年退職(2015年3月末)を迎えるまで、中小企業支援機関にずっと勤務しておりました。そして、この間、中小企業とりわけ中小企業組合の支援現場を走り回っておりました。
 今振り返ると、いつも自分の目の前には、厳しい経営環境の荒波を必死に乗り越えようと頑張る多くの中小企業経営者等がおりましたので、あっという間に時が過ぎてしまったと感じております。

Q2.シニア入試を受験したきっかけは何でしたか。

 定年退職の2年程前から、定年退職後も継続雇用(定年退職者再雇用制度)を希望すべきか、又は、定年退職を機に何か新しいことにチャレンジすべきか、悩んでおりました。
 そのような中、かつての明治大学商学部のゼミ仲間と『第129回明大祭』に行く前に立ち寄ったリバティタワーで、偶然にも「シニア入試」のリーフレットが目に入り、即座に、これにチャレンジしてみようと決意した次第です。

Q3.受験にあたって,どのような準備をしましたか。また、準備にあたって苦労した点はありますか。

 シニア入試の「書類審査(研究計画書)」と「面接試問」に関しては、自分の研究テーマの絞り込みと定年退職までの職業経験・担当業務の整理を行った程度で、特別な準備は行いませんでした。
 ただ、女房は、私がまさか定年退職後に大学院生になるとは想像もしていなかったようで、OKまで時間がかかりました。定年退職後のライフプランは夫婦で早めに考え始めるべきだったと、今でも反省しております。

Q4.現在の研究テーマをお教えください。

 長年、中小企業支援機関に勤務しておりましたので、様々な支援現場の経験を基に、「商店街衰退の要因とその再生策」をテーマに研究するとともに、今後の新たな施策提言も考察しております。
 この研究によって、ひたすら現場を走り続けきた自分の心の底にあった「木を見て森を見ずの支援だったのでは…」との葛藤が、一遍に晴れることも期待しております。

Q5.授業の様子を具体的にお教えください。

 一授業当たりの人数が少ないこと、パワーポイント等を利用して発表する回数が多いことには、非常にびっくりしましたね。教授と1対1の授業もあり、その教授からは、「1人であっても、絶対に手を抜くことはありません」の言葉通りの密度の濃い授業を受けております。
 なお、当然のことながら、授業はシニア院生も一般の院生も全く同じですので、私にとってはそのことが大きな刺激になっていると思います。

Q6.入学された後、授業を受けるにあたり、新たに取得につとめたスキルや資格などはありますか。

 4月の履修科目選択時には英語の「外国文献研究」に大変興味があったのですが、長年英語に遠ざかっていたため、英語力に全く自信がなく断念しました。   
 そこで、来年度に向けて、本大学国際連携事務室が学部1~4年・大学院生を対象に募集した、無料の「Newton e-Learning」(オンライン教材を使用した自学自習によるTOEIC対策)を受講中です。なお、受講終了後には、TOEIC・IP試験を受験する予定です。

Q7.入学されてから大変だと感じた点は何ですか。

 予想以上にすごく楽しい大学院生活で、入学してから大変だと感じた点は全くありませんね。
 入学前には授業や生活に不安はありましたが、充実した教授陣、院生専用の共同研究スペース等の素晴らしい研究環境、多くの外国人留学生との交流、そして、何よりも多様な目的意識やバックグラウンドを持った仲間たちとの自由闊達な議論の中で、その不安は直ぐに大きな喜びへと変わって行きました。

Q8.シニア院生の方や一般の院生の方々とはどれくらいの頻度で交流をされていますか。

 同期のシニア4人同士は、授業や共同研究室でほぼ毎日誰かとは会えますので、様々な情報交換を行っています。また、それ以前に入学されたシニア7人(卒業者を含む)との懇親会も年数回開催され、履修科目、修士論文等に関しアドバイスをいただき、何かと助かっております。
 なお、一般の院生からは、入学前の職業経験等を尋ねられることが多くありますので、様々な多くの職業の中の一つの経験としてお話ししております。

明治大学大学院