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商学研究科

【商学研究科】博士前期課程の孫玄京さんが国際保険振興会(FALIA)懸賞論文コンテストで努力賞を受賞

2022年02月03日
明治大学 大学院事務室

商学研究科商学専攻博士前期課程2年の孫玄京(ソンヒョンキョン)さん(中林真理子研究室)が、国際保険振興会(FALIA)が主催する2021年度留学生対象懸賞論文コンテストにおいて、努力賞を受賞しました。
 
受賞した研究のタイトルは「生命保険販売募集人への信頼が引き起こす保険加入者のモラールハザードの実証研究 -日韓生命保険の加入経路と解約の考察も含めて-」です。
 
今回の研究では、故意や悪意により保険を悪用するモラルハザードが注目される一方で、保険加入による安心感が引き起こす不注意であるモラールハザードへの研究が十分なされていないことに着目し、日本語、英語、さらには韓国語文献も参照して学説研究を行っています。
その上で、保険加入時に信頼できる営業職員から勧誘された保険商品に安心を感じるが、他方でその安心感によって保険商品に対する問題意識が低下するという、気の緩みとも言えるモラールハザードが発生し、その結果、自身のニーズに合致しない保険に加入し、その後解約につながるとの仮説を立て、保険加入者に対するwebアンケートとその結果を実証分析することにより検証しています。
 
国際保険振興会(FALIA)では、アジアを中心に保険制度が発展途上の地域から日本の大学に通う海外留学生を対象に、自国及び日本の金融・保険制度への理解を高める目的で懸賞論文コンテストを実施しています。
日本語と英語で応募可能ですが、日本語で入賞レベルに達することは極めて難しく、今回の孫さんの論文は優れた研究内容に加え、日本語文章力も高く評価されました。
 
また、2022年1月24日にオンラインで開催された表彰式では、孫さんの栄誉を称えて駐日韓国大使館関係者も列席する中、日本語と英語で流暢な受賞スピーチを披露しました。
なお、孫さんの受賞スピーチを含め、表彰式の模様は後日FALIAのホームページに掲載される予定です。(2022年2月中旬頃)
 
 
あわせて、本論文は、本学の大学院生公募プログラム・大学院生研究調査プログラムへの申請採択助成を受けた研究での成果でもあります。
 
商学研究科では、今後も、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる「幅広く高度な商学関連知識に基づいた専攻分野における優れた問題解決能力及び研究遂行能力」を養成する研究指導を展開してまいります。
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商学研究科担当(shoken@mics.meiji.ac.jp)

明治大学大学院