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教養デザイン研究科博士後期課程開設記念国際シンポジウム

「東アジア平和環境圏の構築を目指して」11/21開催

 教養デザイン研究科の博士後期課程開設に当たって、日本、中国、朝鮮半島、モンゴルなどからなる「東アジア平和環境圏」構築の提唱とその諸条件を検証することを目的に、国際シンポジウムを開催します。

 今日、環境問題が地球全体にとって、極めて重要であることは言うまでもありません。これまで平和研究では、戦争や様々な紛争と平和、あるいは貧困や飢餓と平和の関係が論じられてきました。しかし、現在地球の温暖化、大気や海水の汚染など様々な自然環境と「平和」な状態は不可分です。このように“平和”というものを広義に捉え、自然環境、社会環境などの面からなる「平和環境圏」を提唱します。

 環境問題は、1ヵ国では解決できない問題である、ということも大きな特徴です。東アジアに位置する日本にとっては、中国、朝鮮半島、そしてモンゴルなど近隣の東アジア地域・諸国との共同理解と共通認識の下に、これら地域での「平和環境圏」の構築を目指す必要があります。今回のシンポジウムでは、中国(延辺大学)、モンゴルからもパネリストをお招きし、多角的に議論を深めていきます。

 本研究科は、2008年度に「平和」「環境」「人権」「共生」について考える文理融合の総合大学院として、修士課程のみで設立されました。2010年度より、博士後期課程を開設し、併せて修士課程を博士前期課程と改組し、さらなる発展を目指します。

 

シンポジウムプログラム

日時 2009年11月21日(土) 午後1時~5時   開場は午後12時半
会場 駿河台校舎リバティタワー3階 1032教室
記念講演  武村 正義氏 (村山内閣大蔵大臣、日中友好沙漠緑化協会会長)

【第1部】午後1時45分~2時30分
  基調講演 「東アジア平和環境圏の構築を目指して」
      講師 米本 昌平氏
 (東京大学先端科学技術研究センター特任教授)
                 
【第2部】午後2時30分~5時
  パネルディスカッション 
    パネリスト: 朱 衛紅氏
 (中華人民共和国・延辺大学理学院地理学部教授)
               「東アジアの環境保全と保護:図們江下流区域を中心に」

             DULAM JUGDER氏 (※日本語通訳あり)
             (モンゴル国・モンゴル国気象水文研究所気候・環境研究センター長)
               「Dust storms over East Asia」

             朴 恵淑氏 (三重大学人文学部文化学科教授)
               「東アジアの大気環境の現状と展望」

             大久保 彩子氏 (東京大学先端科学技術研究センター特任研究員)
               「東アジアの海洋環境協力:パートナーシップの可能性」

             白岩 孝行氏 (総合地球科学研究所准教授)
               「アムール川とオホーツク海の環境保全:日中露モの協力」

    コメンテータ : 米本 昌平氏、森永 由紀 (教授:明治大学教養デザイン研究科)

※ 入場無料・予約不要です。
明治大学大学院