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情報コミュニケーション
学部

ラヴィ・カンブール教授(コーネル大学、元世界銀行チーフエコノミスト (アフリカ))セミナー「我々は格差が拡大する時代に生きているのだろうか?— 違うがそうでもある」を開催しました。

2019年12月18日
明治大学

 12月2日、情報コミュニケーション学部の島田剛ゼミではラヴィ・カンブール教授(コーネル大学、元世界銀行チーフエコノミスト (アフリカ))を迎えて第2回明治大学・開発経済セミナーを実施しました。
 セミナーは公開で行われ学外からも国連、JICA、東大、早稲田大学などから60名を超える参加者がありました。
 セミナーで、カンブール教授は先進国の富裕層や新興国の中間層の所得が増えた一方で先進国の中間層の所得が伸び悩んでいること、アフリカでは貧困率は低下するも貧困人口は増加していることを指摘しました。
 その上で、(1)AIなどの技術革新による労働の機械への置き換えの可能性、(2)国境を超える課題と国家単位の政策の限界、(3)国際機関の機能不全という3点に焦点を当てました。「技術革新によって高度なスキルを持った熟練労働者とスキルのない労働者間の不平等が拡大する可能性がある。そして、労働力にとどまらず、税制や資本、気候変動などの課題には国境を超える波及効果があり、一国だけでは対処できない。かつ、国際機関はうまく機能しておらず、例えば世界銀行もその役割を果たせていない」と述べました。
 セミナー終了後の質疑応答は40分におよび、活発な議論となりました。