オーストリアの作家。1980年、オーストリア人を父に、日本人を母にしてザンクト=ペルテンに生まれる。ウィーン大学でドイツ文学、フランス文学、比較文学を学ぶ。日本をテーマにした小説が多く、代表作に、『お母さん(Okaasan)』(2010)、『加藤氏は家族を演じる(Herr Kato spielt Familie)』(2018)、『上には大地、下には空(Oben Erde, unten Himmel)』(2023)など。日本を舞台にし、引きこもりの青年と失職した中年サラリーマンの心温まる交流を描いた『ぼくとネクタイさん( Ich nannte ihn Krawatte)』(2012)はアルファ文学賞を受賞するなど、12か国語に翻訳され、ヨーロッパでベストセラーとなった。