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情報コミュニケーション
学部

情報コミュニケーション学部の学生が行動経済学会第19回大会においてポスター報告奨励賞を受賞

2026年02月16日
明治大学 情報コミュニケーション学部

2025年12月12日(金)〜14日(日)に早稲田大学(東京都新宿区)で開催された行動経済学会第19回大会において,情報コミュニケーション学部後藤晶准教授のゼミの2グループがポスター報告奨励賞(学部生部門)を受賞しました.
行動経済学は,従来の経済学が前提としてきた合理的な意思決定モデルに対し,心理学の知見を取り入れることで,人間の実際の判断や行動の理解から,経済・社会の実際を理解しようとする学問分野です.行動経済学会は,経済学・心理学・経営学・ファイナンス・政治学など多分野にまたがる行動科学研究の発展と交流を目的として設立された学術団体であり,本大会には全国の研究者・大学院生・学部生が参加しています.ポスター報告奨励賞は,学部生による優れたポスター報告を顕彰するものです.
今回受賞した2組はいずれも後藤ゼミの学生であり,同一ゼミから2件同時受賞という快挙を達成しました.
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受賞研究の概要
「繰り返し公共財ゲームにおけるフィードバックと協力行動の維持の関係」
受賞者:嶋津岳大,田中祐理,濱田彩羽,山田美紗樹,小田博明(情報コミュニケーション学部)
社会的ジレンマの一つである公共財ゲームでは,繰り返しのラウンドを重ねると協力が崩壊していく現象が知られています.本研究では,380名を対象にオンライン実験を行い,貢献額に応じたフィードバックを与えるというナッジ介入をすることで協力の崩壊を抑制できるかを検証しました.分析の結果,貢献額に応じてポジティブ・ネガティブなフィードバックを段階的に変化させる介入が,協力行動の維持に有効であることが示されました.
「マッチングアプリ内における長期思考へのプライミング効果実験について」
受賞者: 鵜月真之,櫻井壮史,野神優歌,村原沙紀,矢代琉介(情報コミュニケーション学部)
マッチングアプリでは,外見的魅力に基づく直感的判断(システム1)に偏りやすいことが指摘されています.本研究では,約360名を対象に,プライミング介入が判断をより熟慮的なもの(システム2)へ移行させるかを検証しました.その結果,介入群は統制群に比べて有意に選択を変更し,特に外見的魅力への依存を低減させる効果が確認されました.
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指導教員コメント
後藤晶准教授(情報コミュニケーション学部)
「今回の大会には本ゼミから4チームがポスター報告に挑戦し,そのうち2チームが受賞という結果となりました.受賞した2チームの成果はもちろんですが,4チームすべてが研究テーマの設定から実験設計,分析,論文執筆を自ら遂行し,全国規模の学会で堂々と発表を行ったことを誇りに思います.チーム間で互いに議論し高め合った日々の積み重ねが,この結果につながったと考えています.この経験を今後の学びや社会での活躍に活かしてくれることを期待しています.」
なお,後藤晶准教授はNECソリューションイノベータ株式会社北野翔大氏,笹鹿祐司氏との共同研究で「行動経済学会ポスター報告奨励賞(一般部門)」を受賞しています.
北野翔大,後藤晶,笹鹿祐司「寄付額の選択肢が寄付行動に与える影響:日本での実験的検証と異質性分析」
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行動経済学会の詳細については,同学会ウェブサイト(https://www.abef.jp/)をご参照ください.
参考:行動経済学会ポスター報告奨励賞受賞者 https://www.abef.jp/wp-content/uploads/syourei_poster_19th.pdf