Meiji University Library

明治大学図書館

2021年度第3回読書人カレッジ開催!講師:木村友祐氏(作家)

開催期間:2021年11月19日
明治大学 図書館

 「読書人カレッジ」は,大学生に本の選び方,読み方などを教え,
本を読む愉しさを知り,考える力を身につけてもらうことを目的とした
イベントです。株式会社読書人の協力のもと明大図書館が主催しています。
 
第3回は作家の木村友祐(キムラ・ユウスケ)さんが講師です。
「読書人カレッジ」開始以来初めて、《対面》と《オンライン》のハイブリッド形式で開催します。
作家ご本人に直接会える貴重な機会です。是非ご参加ください!
 
【日 時】11月19日(金)12:35~13:25
【対 象】本学 学部生・大学院生
【会 場】和泉図書館ホール(対面)&オンライン(Zoom)
【定 員】対面70名,オンライン300名
【申 込】申込みフォームから(oh-o!meiji 11/5配信) ※11月17日(水)締切
 
【内容(全文)】
じつは、本を読むのがあまり得意ではありません。どうも、活字を読み取るのが苦手のようです。ぼくの頭の中には開墾されていない大地みたいな荒野が広がっていて、大学に入ったときにそれを痛感しました。野生児みたいだという劣等感を抱いたのですが、それが逆に、言葉をジャグラーみたいに自在に操りたいという願望へと変わり、本を読み、書くようになりました。それでもやっぱりぼくは、この世界自体を、日々、本を読むように暮らしているみたいです。ぼくがフィクションの世界に現実のザラザラした肌触りを持ち込もうとするのは、そういう所から来るのかもしれません。
本を読むのが不得手なぼくですが、本を読むことは好きなのです。この矛盾ってなんだろう。また、ある一冊の本との出会いが、今の自分の感じ方、考え方を決定的に形成しました。本にはそれだけの力があります。ぼくを形作った本とは、石牟礼道子さんの『苦海浄土』です。その作品の何に衝撃を受け、どんな視点を得るようになったか、文字で開墾されていなかった学生時代のエピソードとともにお話ししたいと思います。
 
◆木村友祐さんプロフィール
木村友祐(小説家/愛猫家)
1970年青森県八戸市生まれ。
2009年、郷里八戸の方言を全編に用いた「海猫ツリーハウス」で第33回すばる文学賞を受賞しデビュー。著書に『聖地Cs』(新潮社)『イサの氾濫』(未來社)『野良ビトたちの燃え上がる肖像』(新潮社)『幼な子の聖戦』(集英社)温又柔氏との共著『私とあなたのあいだ──いま、この国で生きるということ』(明石書店)などがある。
お問い合わせ先

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