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国際日本学部

山脇ゼミが第7回なかの多文化共生フォーラムを開催しました

2019年12月10日
明治大学 中野教務事務室

第一部の様子第一部の様子

第二部の様子第二部の様子

ワークショップには酒井区長(正面奥)にも参加していただきましたワークショップには酒井区長(正面奥)にも参加していただきました

酒井区長、宮島理事長、西冨中野学園理事を囲む山脇ゼミ生一同酒井区長、宮島理事長、西冨中野学園理事を囲む山脇ゼミ生一同

2019年12月4日に明治大学中野キャンパスにて、山脇ゼミは第7回なかの多文化共生フォーラム「多様性のあるやさしいまちを目指して」を開催しました。中野区の酒井直人区長、中野区観光協会の宮島茂明理事長をはじめとする中野区のキーパーソンの方々や都内の行政関係者、そしてゼミ生を加え、約80名が中野キャンパス高層棟6階のプレゼンスペースに集まりました。

第1部では、山脇ゼミの1年間の活動報告をしました。活動報告の内容は3年のシドニー合宿(8月)、国際交流運動会Nakano Borderless (11月)、東京都主催多文化共生プレゼンコンテスト(11月)、区長と留学生の懇談会(7月)及び中野区への提言です。第1部の最後に、酒井区長から「中野に関係する様々な方を巻き込んで、町を盛り上げてくれて嬉しい」と講評を頂きました。

第2部では、やさしい日本語のワークショップを行い、各グループ7〜8人の8班に分かれて議論しました。内容としては、「やさしい日本語とは何か?」「やさしい日本語に言い換えてみよう」「やさしい日本語を活用すべき場所はどこだろう」などです。各班、ゼミ生がモデレーターを務め、熱い議論が繰り広げられていました。

阪神大震災後に活用が始まったやさしい日本語は、今では多くの自治体が外国人住民への平時の情報伝達に用い、日本政府の取り組みも始まっています。しかし、一方で、「簡単な日本語を使うことで、私達のリテラシーに関わるのではないのか」「ひらがなばかりで読みづらい」など批判の声もあります。山脇ゼミでは「やさしい日本語」はただの簡単な日本語ではなく、相手を思いやる気持ちをもった「優しい日本語」であることを広められるよう、これからも、中野区の皆さんと一緒に活動していきたいと考えています。

閉会にあたって、中野区観光協会の宮島理事長から、「国際交流運動会は、中野区だからこそできた企画である。これから私達も覚悟を持ってサポートしていきたい」、酒井区長からは「中野区の文書もこれからやさしい日本語を使って改善していきたい」と講評を頂きました。最後に山脇教授から、「ワンチームをめざしたラグビー日本代表のように、山脇ゼミも地域の皆さんとスクラムを組んで、中野の多文化共生に取り組んでいきたい」と閉会の挨拶がありました。

フォーラムを通して一年を振り返ってみると、中野区の地域をはじめとする多文化共生に関わる方々やあらゆる方面からの支援なくては、山脇ゼミの活動はできなかったと思います。これまでのご縁、これからのご縁を大事にし、より一層活動していきたいと思います。
(国際日本学部4年 熊坂飛南乃)