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国際日本学部

山脇ゼミが順天高校と明大付属中野八王子高校の生徒を対象に多文化共生ワークショップを開催しました

2021年11月08日
明治大学 国際日本学部

国際日本学部山脇ゼミは、2021年9月21日に順天高等学校、10月23日に明治大学付属中野八王子高等学校の生徒を対象とした多文化共生ワークショップをオンライン(ズーム)で開催しました。順天高校では20名、中野八王子高校では46名の高校生が参加しました。

山脇ゼミの4年生(11期生)は昨年度から小学生向け多文化共生ワークショップを実施してきましたが、高校生を対象とするのは初めてでした。

今回のワークショップは、「高校生が外国人の抱える課題や悩みに気づき、主体的に配慮した行動ができるようになること」を目標に、少人数のグループに分かれた後、ディスカッションとインターネットを使った簡単な調査の2部構成で進行しました。

まず、外国人はどのようなことに困るのかを高校生自らが考え、自由にディスカッションしてもらいました。その後、実際に起きている問題をインターネットで調べ、発表してもらいました。この2段階のワークを通して、外国人の気持ちを想像すること、また、現状を知り、多文化共生により関心を持ってほしいという願いで実施しました。

また、ディスカッションの前には、ワクチンの接種券やごみ捨ての表記が難しいことに外国人が困っていることを示すゼミ生制作の動画や関連する新聞記事を見てもらいました。そうすることで、参加者に外国人が抱える日常問題に具体的なイメージを持ってもらいました。

どちらの高校でも活発なディスカッションが行われました。インターネット調査の後は、高校生自身の考えと現状とのギャップや対策できることなど、意見を付け加えて発表してくれました。最後に、全体で集まり、各グループの発表がありました。

参加した高校生からは、「私たちにとっては日常のことでも外国人の方々が苦労していることを考えることができたので、良い経験になった」「やさしい日本語を実用する場面についても学べて参考になった」「みんなでディスカッションすることで自分の考えていなかったことにも気づくことができた」などのコメントがありました。

高校生対象のワークショップを開催する機会を頂き、小学生よりも難しい内容を求められると考え、構成を何度も考え直し、動画制作でも試行錯誤したため、寄せられた感想をみて、ゼミ生一同、胸を撫で下ろしました。高校生が少しでも多文化共生について考え、興味を持つ機会になっていたら嬉しく思います。
(国際日本学部4年 鋤柄唯)