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国際日本学部

山脇ゼミが世田谷区立八幡中学校で多文化共生ワークショップを行いました

2022年02月01日
明治大学 国際日本学部

国際日本学部山脇ゼミは、2022年1月21日に世田谷区立八幡中学校の生徒を対象とした多文化共生ワークショップをオンライン(ズーム)で開催しました。約50名の中学2年生が参加しました。

山脇ゼミの4年生(11期生)は昨年度から小学生向け、高校生向けの多文化共生ワークショップを実施してきましたが、中学生を対象とするのは初めてでした。

今回のワークショップは、「やさしい日本語」をテーマに開催し、「やさしい日本語」の存在を知ってもらうとともに、実践的に活用できるワークを行いました。

このワークショップでは、日本の多文化共生において「やさしい日本語」がなぜ必要なのか、どのようにして使用するのかを理解し、様々なワークを通して実践していきました。グループワークでは、「体育祭」や「修学旅行」など学生生活の身近なイベントを、やさしい日本語で説明したポスターを作成しました。多様な背景を持つ人々が共に生きる現代で、相手の立場に立った会話や行動できる力を身につけられるよう、ワークを組み合わせました。

参加した生徒からは、「今まで当たり前として使ってきた日本語が難しいと感じる人もいると言うことがわかった」、「簡単にすることが思ったよりも難しかったけれど、考えることで色々な候補が出てきてどれを使えばより分かりやすいのか考えながらやることが楽しかった」、「相手を思いやって言葉を選ぼうとすると、自然と心も相手に寄り添えるなと思いました」などのコメントがありました。

山脇ゼミ11期生は、この中学生向けワークショップを終えて、小学生・中学生・高校生と「次世代への多文化共生教育」を実施することができ、2年間のゼミ生活の集大成になったように感じています。

これらのワークショップの経験が、主体的に新たな多文化共生社会を創り上げていくのに役立つことを願っています。短い授業時間でしたが、多くの生徒さんにやさしい日本語を知っていただけて、みなさんの心に残る授業になっていれば嬉しいです。
(国際日本学部4年 塚田百音)

〈ゼミ生の感想〉
去年、1年間準備をしてきたワークショップだったので、開催できて本当によかったと思いました。ゼミとして中学生に対してワークショップを行うのは初めてだったので、ファシリテーションの仕方等に不安はありましたが、当日はゼミ生が先生になり、授業のような形で、中学生の生徒さんにとても真剣に取り組んでいただけたので嬉しかったです。このワークショップが、ゼミの最後の活動ではありましたが、改めてワークショップを通して学びを誰かに届けるのは良いなと感じ、このゼミで学んだファシリテーション力や運営能力などを社会人生活でも生かしていきたいです。(太田菜月)

今回2年間の活動の最後に、大学生としてなかなか関わりを持つのが難しい中学生のワークショップを実施することができ、とてもいい経験になりました。実施する前は、関心を持って取り組んでもらえるか不安でしたが、当日はグループワークでも真剣に取り組んでいただけ、やる側としてもとても嬉しかったです。このワークショップを通じ、少しでも多文化共生に関心を持ち、相手の立場に立つ意識を持ってもらえたらと思います。(木村彩裕)

今年度の初めから準備していた企画が実現できて嬉しさでいっぱいです。中学生にはなかなか馴染みのないテーマだったと思うのですが、生徒たちが苦戦しながらも言い換えを考えている姿を見て、良い機会を提供することができたと感じました。今日をきっかけに「やさしい日本語」や「多文化共生」というものに少しでも関心を持ってくれたら嬉しいです。また2年間様々なワークショップを開いてきて、相手の意見を引き出してまとめる力がついたと思います。相手の年齢や所属に応じたコミュニケーションの取り方は社会に出ても生きることだと思うので、山脇ゼミでこの経験ができてよかったです。(吉鶴大聖)