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国際日本学部

国際日本学部山脇ゼミが国際交流基金と協力して、やさしい日本語ラップコンテストの優秀作品の選考を行い、交流会に参加しました

2022年02月18日
明治大学 国際日本学部

国際日本学部の山脇啓造ゼミは、独立行政法人国際交流基金が主催したやさしい日本語ラップ「やさしい せかい」の替え歌コンテストの選考を担当し、2022年1月21日に開催されたコンテスト出場者とのオンライン交流会に参加しました。

やさしい日本語ラップ「やさしいせかい」は、国際交流基金の後援のもと、電通ダイバーシティ・ラボの「やさしい日本語ツーリズム研究会」に山脇ゼミが協力し、制作されたミュージック・ビデオです。同ビデオは、2021年9月30日にYouTubeで公開され、すでに再生回数3万3千回を超えています。ゼミ生が作詞に参加し、ビデオに出演し、ラップで歌っています。

ミュージック・ビデオ「やさしい せかい」
https://www.youtube.com/watch?v=2fYxhoUwqAg

国際交流基金は「やさしい せかい」リリース後の2021年10月から2022年1月まで、世界中の日本語学習者を対象に同曲の替え歌動画を募集しました。ベトナムやアメリカなど世界各地から23作品の応募がありました。これらの応募作品の中から山脇ゼミが優秀な作品を選出し、それらをつなぎあわせたグローバル・ミックス版動画の作成が行われることとなっています。

今回のオンライン交流会には、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、ブラジル、アメリカから5組の動画制作者あわせて8名、山脇ゼミからオリジナル動画に出演した学生5名と山脇教授が参加したほか、オリジナル動画の制作関係者、そして日本国内から応募した外国人在留支援センター(FRESC)有志の皆さんも参加しました。

交流会では、替え歌動画制作者の自己紹介、山脇ゼミによるやさしい日本語ラップ・プロジェクトの概要紹介、替え歌動画制作者とゼミ生間のQ&Aセッション、そして最後に「やさしい せかい」をつくるための話し合いが行われました。

Q&Aセッションでは、替え歌動画制作者による制作のプロセスや苦労した点を聞きました。日本語でラップを制作することの難しさ、ラップを歌う上で重要となる「フロウ」(どのようなリズムや抑揚で歌うか)について、様々なエピソードを聞くことができました。

そして交流会の最後には、「やさしい世界」を作るために何が必要か、替え歌動画制作者とゼミ生が、以下のように一言ずつ発言しました。

・empathy
・patience
・根気強さ
・違いを認め合うこと
・インスピレーションをシェアすること
・寛容であること
・怒らないこと
・相手の立場に立って考える力
・違いを認め合うやさしい気持ち
・友達になること
・一歩ふみだす勇気
・コミュニケーションする勇気
・相手を思いやる心
・たくさんの人と会話する機会
・自分から相手に心を開くこと

交流会は終始和やかな雰囲気で行われ、この交流会自体が「やさしい せかい」となったようでした。世界中の日本語学習者と「日本語」を媒介につながる貴重な機会となりました。今後、山脇ゼミが選んだ優秀作品をつないで制作される「グローバル・ミックス版」の「やさしい せかい」の完成が楽しみです。
(国際日本学部3年 野田りな)

*受賞者は以下のとおりです。

<優秀賞>
稲積晴香さん(ブラジル)
DO THE DUYETさん(ベトナム)
Zofia Kurzawińskaさん(ポーランド)
Peter Miljakさん(オーストラリア)
Angelina Montesさん(フィリピン)
ベイラー大学のみなさん(アメリカ)
Chakkrit Ariyapruekさん(タイ)
<審査員特別賞>
外国人在留支援センター(FRESC)有志のみなさん

*受賞作品はYouTubeで2月17日に公開されました。
https://youtu.be/EUnrLa1DLhc

*国際交流基金の関連記事
www.jpf.go.jp/j/project/intel/exchange/organize/japanese_rap/winner.html