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国際日本学部

女性ファッション誌MOREのWebマガジンに掲載された記事の「やさしい日本語」への書き換えを山脇ゼミが担当しました

2023年06月01日
明治大学 国際日本学部

 国際日本学部の山脇ゼミは、女性ファッション誌MORE(集英社)のWEBマガジンに掲載された「最新東京ガイド」転載記事2本とインスタグラマーの人気記事2本について、「やさしい日本語」への書き換えを担当しました。書き換えにあたって、やさしい日本語普及連絡会の吉開章代表理事に助言をいただきました。なお、山脇ゼミに加え、5大学の学生も他の記事を担当しました。

これまで山脇ゼミは小中高校生、学校教職員、自治体職員等を対象とした、「やさしい日本語」ワークショップを開催してきました。女性ファッション誌の記事の書き換えはゼミ生にとって初めての試みであり、尊敬語、謙譲語、カタカナ語を避けるなど初級日本語学習者の方々にも分かりやすい表現になるように、ゼミ生同士で話し合いながら作成しました。また、ふりがな有りとふりがな無しの二つのバージョンを作成し、幅広い日本語学習レベルに合わせました。記事は、2023年6月1日に公開されました。

MOREのWEBマガジン
https://more.hpplus.jp/morejapan/series/nihongo/

MOREのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000439.000011454.html


以下、記事書き換えを担当した学生の感想です。

「やさしい日本語への書き換えを通して、日本語には難しい表現が多いことを実感できました。隠れ家や裏路地など、聞いたことがあるけれど説明が難しい表現は、わかりやすく伝えるためにたくさん悩みました。ですが、ゼミの仲間と一緒に考えながら書き換え記事を作り上げたことは、達成感とやりがいにつながりました。記事を読んだ日本語学習者の方々が、日本語を勉強していてよかったと感じていただけたら嬉しいです。また今回の書き換え記事を通して、やさしい日本語に興味をもち、使ってみようという人が増えたらいいなと思いました。」(4年 森田美玖)

「今回はファッション誌のウェブ記事をやさしい日本語に書き換えることをしましたが、今までのやさしい日本語ワークショップとはまた違う発見があり、とても良い経験になりました。特にカタカナ語については和製英語であれば日本人以外には伝わらないし、英語がカタカナになったものでもやさしい日本語においては英語表記を添えたり、他の簡単な日本語に言い換えたりなど、言葉によって対応を考えたことが難しかったです。とても良い経験になったので、今回の発見をもとに今後のワークショップの運営などにもつなげていきたいです。」(4年 坪井結香)

「今回、ファッション誌の記事をやさしい日本語に言い換えることで、私たちが何気なく使っている日本語の中には、改めて考えると言い換えが難しいものが沢山あると気づきました。しかしゼミ生と、どんな言い換えが良いかを様々な意見を出して考えるのは、楽しかったです。また日本には知られていない観光地が沢山あるので、やさしい日本語を使って、多くの人に日本の魅力をもっと知ってほしいと思いました。」(4年 大野晏実)

「今回は雑誌の記事をやさしい日本語に書き換えることで、ゼミで学んできたやさしい日本語を実践することができる貴重な経験ができました。自分も日本語が理解できない経験が時々あるので、多くの外国人が分かりやすく読めるような文章にすることに焦点をあわせました。日本語を母語としない者として、このような取り組みが行われていることや、自分がこうした取り組みに参加できたということを嬉しく思いました。」(4年 クォン・アヒョン)

「記事の書き換えは、普段関わっているワークショップと異なる難しさがあり、大変貴重な経験ができたと思っています。やさしい日本語にすると流行語や若者用語の雰囲気がなくなってしまい、いかに元記事の雰囲気を保ちながら日本語学習者に理解しやすいよう言い換えられるか試行錯誤しました。この記事を読んだ方が、紹介したカフェやホテルを訪れてくださると嬉しいです。」(4年 岡野瑠璃)

「私は、代々木のおすすめカフェについての記事を主に担当したのですが、特にオノマトペ(擬音語・擬態語:例 サクサク)の部分について、どのように言い換えるか苦戦しました。説明を付け足す、言い換えをするといったように日本語を学習し始めたばかりの人の立場に立って、やさしい表現を心がけ、作成したので楽しんでいただけたら嬉しいです。」(4年 栁沢未羽)

「ファッション誌の記事を初めてやさしい日本語に書き換えてみて、特に難しかったのはカタカナ語の扱いです。元の記事では多くのカタカナ語が使用されており、そのまま使うか、後ろに英語表記を追加するか、日本語に書き換えるか、日本語の説明文を追加するか、それともまるごとカットするかなど、カタカナ語ごとに悩み、ゼミのメンバーらと相談しながら、できるだけわかりやすい内容に書き換えました。今回の記事を、日本語学習者の方をはじめ多くの方に、楽しみながら読んでいただけると嬉しいです。」(国際日本学研究科2年 松野有香)

(国際日本学部4年 栁沢未羽)