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国際日本学部

明治大学山脇ゼミが東京都主催のダイバーシティ・プレゼンコンテストで最優秀賞を受賞しました

2023年12月04日
明治大学 国際日本学部

 2023年11月26日に、東京都主催の第3回ダイバーシティ・プレゼンコンテストが東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催されました。「ダイバーシティ&インクルージョンー大学生が考える東京の未来ー」をテーマに、中央大学、東京都立大学、東京女子大学、法政大学、明治大学から5つのゼミが参加しました。各チームによる10分のプレゼンと5分の質疑応答があり、国際日本学部山脇ゼミが最優秀賞を受賞しました。優秀賞は、東京女子大学の松尾ゼミが受賞しました。山脇ゼミは、3年連続して最優秀賞受賞という快挙を成し遂げました。

*プログラム


本プレゼンコンテストは、東京都主催の「ヒューマンライツ・フェスタ東京2023」の一環として行われたものです。様々な背景や価値観を持つ人が、互いの違いを認め合いながら交流し、支え合い、誰も取り残さない共生社会「インクルーシブシティ東京」を実現するために効果的な取り組みについて、各チームが東京都に提言をすることを目指したイベントでした。

審査員は、東京都総務局人権部の小野睦之企画課長 、ファミリーマート・マーケティング本部の岩崎浩サステナビリティ推進部長、株式会社Culmony の岩澤直美代表取締役の三名でした。

出場チームとプレゼンテーマは以下の通りです。(出場順)

・中央大学 中川康弘ゼミ
「アジアのこと、どれだけ知っていますか?—歩み寄りから始まる多文化共生—」
・東京都立大学 丹野清人ゼミ
「日本で暮らす外国人が抱える困難な現実〜大学生から見た、外国人労働者の子どもと学校〜」
・東京女子大学 松尾慎ゼミ
「知ろう、学ぼう、認めあおう」
・法政大学 松尾知明ゼミ
「ムスリカイ」
・明治大学 山脇啓造ゼミ
「マイアグッバイ」

山脇ゼミのプレゼンでは、「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」に基づく言動である「マイクロアグレッション」をテーマにあげました。マイクロアグレッションはマイノリティに対する日常生活に埋め込まれた否定的言動と定義されています。マイノリティと聞くと、在日外国人や障害者などを思い浮かべる人が多いかもしれません。ただ、ほとんどの人はマジョリティとマイノリティの両面を持ち合わせており、そのため、誰もがマイクロアグレッションの被害者そして加害者になるかもしれません。

そこで、山脇ゼミでは、マイクロアグレッションの事例を集めたオリジナルカルタを作りました。そして、このカルタを用いた親子イベント「マイアグッバイ」を通じて、大人の意識を見直し、将来を担う子どもたちにこの概念について知ってもらう機会を設けることを提言しました。子どもたちにも覚えてもらえるように、マイクロアグレションを「マイアグ」と略しました。「マイアグッバイ」には、「マイクロアグレッション(マイアグ)とさようなら(グッバイ)」という意味が込められています。

山脇ゼミからは3年生6名が出場しました。以下、プレゼン班のコメントです。

「4月に活動を始めてから、様々な背景や価値観を持つ人が違いを認め合い、共生できる社会の実現に必要なことは何かを考えてきました。思考する中で行き詰まることもたくさんありましたが、最後まで諦めず考え続け、6人で最高のアウトプットを出すことができたと思います。その結果として、最優秀賞という素晴らしい成果に繋げることができ、嬉しかったです。今回のプレゼンの完成において関わってくださった山脇先生、昨年プレゼン大会に出場した先輩方をはじめとした13期の皆さん、他の14期のゼミのメンバー、外部の方々に心より感謝しています。今回のプレゼン大会で得た知識や経験を、今後のゼミでの活動においても積極的に生かし、多文化共生社会の実現に向けて貢献し続けたいです。」(稲葉紗也音)

「テーマの決定や全体の構成など、様々な段階で壁にぶつかりましたが、最終的に非常に満足できるプレゼンを仕上げ、このような賞をいただけたことを本当に誇らしく思います。私たち14期のプレゼンチームは、山脇ゼミ史上最も準備が遅かったかもしれませんが、時間に追われながらも、みんなで協力してプレゼンを作り上げた時間は、私にとって本当に貴重な経験になりました。また、今回のプレゼン大会をゴールとするのではなく、今後もマイクロアグレッションを社会から減らしていくための方法を考えていきたいと思います。最後に、山脇先生、山脇ゼミの皆さんをはじめ、保護者の方々、その他私たちを応援してくださった全ての方々に心より感謝申し上げます。」(小沼明日香、プレゼン班リーダー)

「最優秀賞をとるということを目標に4月からこの大会に向けて準備を進めてきました。様々なバックグラウンドを持つ6人で、同じ目標に向かって頑張ることができたのは、とても良い経験になりました。準備を始めた時期は早かったものの、テーマを決定したり、具体的な取り組みを考えたりするまでに多くの時間がかかりました。なかなか話が進まず、本番に間に合うのか不安になることもありましたが、最優秀賞という形で終えることができ、本当に嬉しく思います。ダイバーシティという分野への関心は高まりつつありますが、自分自身もまだまだ学ぶところが多いなと感じています。この経験を通して、より学んでいければ良いと思います。また、今回の大会に向けて、山脇先生をはじめとした山脇ゼミ関係者の方々には大変お世話になりました。応援してくださった全ての方々に心より感謝申し上げます。」(佐山奈那)

「プレゼンコンテストで最優秀賞を獲得できたことを非常に嬉しく思います。私たちの提案である『マイアグッバイ』は、大人の意識を見直し、将来の世代にこの概念を啓発するための斬新な取り組みを目指したものです。このイベントを通じて、参加者がマイクロアグレッションに対する理解を深め、その解決への一歩を踏み出す手助けとなれば良いと思います。最優秀賞を獲得したことで、私たちのメッセージがより多くの人々に届くことが期待できます。これからもこのテーマに取り組み、ダイバーシティの重要性を広く知らしめていくことが私たちの責務であると感じています。また、この経験を通じて、チームワークやリーダーシップの重要性も再確認し、今後の活動に生かしていきたいと思います。」(ソンスヨン)

「まず初めに、最優秀賞を受賞することができて大変嬉しく思います。4月の春合宿から約7か月間、準備に取り組んできました。最初はテーマ以外の内容がなかなか決まらず、先輩方と比べ進行が遅れ、当日に完璧な発表ができるか心配でした。しかし、チームで一丸となり諦めずに準備をし、最終的に最優秀賞を獲得できました。この成果はチーム全体の努力によって得ることができたものですが、山脇先生をはじめとしたゼミ関係者の皆さん、そして外部の方々のサポートがあったことで受賞することが出きたと思っています。この感謝の気持ちを忘れずに、今後も山脇ゼミの発展や多文化共生の街づくりに貢献していきたいと思います。」(千葉亮伍)

「ゼミに入ってから11月26日の本番までの約7ヶ月間、5人と共に活動してきました。学業、就職活動、サークル活動などでそれぞれが多忙を極めていたことから思うように全員のスケジュールが合わず、準備がなかなか進まない場面もありました。また、「マイクロアグレッション」という終わりのない課題の提言であることから議論の方向性が決まらず、行き詰まることもありました。これらの様々な苦悩があったからこそ、本大会における思い入れはより強くなったと感じています。結果的に、努力の結果が認められて、最優秀賞を獲得することができて本当に嬉しく思います。当日、結果発表で明治大学の名前が呼ばれた時、感極まって涙を流してしまいました。それほど本気で取り組んだこの日々は私にとってかけがえのない経験となりました。最後に、関わって下さった全ての方々に感謝いたします。」(藤井美吹)