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国際日本学部

山脇ゼミが企業向けのやさしい日本語ワークショップを実施しました

2023年12月20日
明治大学 国際日本学部

国際日本学部山脇ゼミが、2023年12月15日に株式会社ソミック石川の社員を対象としたやさしい日本語ワークショップを実施しました。オンライン形式で開催し、社員21名(うち外国籍社員7名)とゼミ生10名が参加しました。同社は浜松市にある自動車部品メーカーです。2021年2月にオンライン開催された外務省主催の国際フォーラムに、同社の石川雅洋社長(当時)と山脇啓造教授が一緒に登壇したことがきっかけとなり、今回のワークショップ開催につながりました。 

「多文化共生のまちづくり」を研究テーマとする山脇ゼミでは、2018年度からやさしい日本語の普及活動をしています。やさしい日本語とは、誰にとってもわかりやすいように、尊敬語や謙譲語、熟語を避けて簡単に表記したり、話したりする日本語のことです。山脇ゼミではこれまで、学校の児童生徒や教員、自治体の職員を対象にやさしい日本語ワークショップを実施してきましたが、企業を対象としたのは初めてでした。

ワークショップでは、休暇の取り方や給与規定等、企業内での情報をやさしい日本語で発信するというワークを行いました。社員の方々が作ったやさしい日本語が本当に伝わりやすいかどうかを確認するため、そして言語・文化面で感じる壁について話し合うために、各班に1人ずつ外国籍社員の方にも参加していただきました。

以下、参加された社員の方々からの感想です。

「楽しく外国籍の方の考え方を知ることができました。例えば四字熟語等の難解な日本語を簡単に分解することで、外国籍の方々でも理解しやすい日本語における伝達能力を身に着けることが、ワークショップを通じて実践的に理解することができて良かったと感じます。外国籍社員の方を入れていただいたことで、他国の文化等に触れることができた点も非常に良かったと感じました。」

「本日のセミナーの開催について、ご準備・運営いただき、本当にありがとうございました。終始楽しく参加させて頂きました。一番心に響いたのが、完璧なやさしい日本語を使おうとするのではなく、まずやさしい日本語にトライしてみることです。間違って伝わったらどうしようとつい考えてしまうのですが、複数回かけてちゃんと伝わればいいと再認識できました。」

「こうした研修を受講することで、普段使っている日本語を調整することの大切さや、それを超えて、伝えようとする意志や意識の変化を生み出せたと思っています。ぜひこうした想いをソミックに限らず広めていければと思います。ご準備から当日の運営含め、本当にありがとうございました。」

「プログラム内容も、スライドのデザインも、進め方もとても伝わりやすく、山脇ゼミのみなさんには学ぶことがたくさんでした。たのしいワークショップを開催していただき、ありがとうございました。」

「普段、コミュニケーションを取る機会の無い、外国籍社員の方とコミュニケーションを取る機会ができ、外国の慣習や文化について触れる機会が得られて非常に良かったと感じました。」
 

(国際日本学部4年 ゼミ長 青柳壮真)