卒業生の声
佐藤ゼミの学生がサブゼミ「熊本プロジェクト2023」を実施しました
2024年03月21日
明治大学 国際日本学部
佐藤ゼミの学生がサブゼミ「熊本プロジェクト2023」を熊本県八代市で実施しました。佐藤ゼミでは、2017年に実施されたリバティーアカデミー公開講座「熊本の世界遺産とその魅力—震災から1年、熊本の観光状況を考えるー」をきっかけに、毎年熊本県内での地域交流フィールドワークを、サブゼミ「熊本プロジェクト」 として実施しています。
コロナ禍での中断を経て4年ぶりに再開された2023年度のプロジェクトテーマは「熊本県八代市の日本遺産」。八代市に残るめがね橋や干拓樋門などの石造りの文化に関する文化財25件は「八代を創造した石工たちの軌跡〜石工の郷に息づく石造りのレガシー」として、2020年6月に文化庁の日本遺産のストーリーに認定されました。また、八代市では世界に開かれた日本の国際クルーズ拠点港としてクルーズターミナルの整備が進められており、八代港には2020年3月に新たに九州中央のゲートウェイとして「くまモンポート」が完成しています。そこで今回のプロジェクト課題には、首都圏の若者やクルーズ船で訪れるインバウンドの視点から見た「八代の日本遺産の魅力と活用」が設定されました。
佐藤ゼミでは、まず3−4年生合同のサブゼミを立ち上げて事前勉強会を実施した上で、12月に18名の学生が八代市を訪問しました。現地到着後は、市内各地に点在する日本遺産やくまモンポートでのフィールドワークを実施。八代の石工たちのレガシーである美しい石橋や石積みの棚田が点在する東陽地区では、地元の中学生によるボランティアガイドも行われました。その後学生たちは若者やインバウンドなど視点(ターゲット)の異なる4つのチームに分かれ、明治大学OB会や地域の有志の方々を交えてのディスカッション及びアイディエーションを行いました。最終日にはこれらを踏まえた上で、日本遺産を軸とし、八代の生姜・トマト・晩白柚などの農産物、地元グルメ、温泉などを組み込んだ体験プランや観光プロモーションのアイディアを発表。帰京後は学生たちで日本遺産を活用した観光振興のアイディアをさらに議論・ブラッシュアップし、3月に最終報告書として取りまとめました。
八代出身の明治大学OB会(明竜会)、八代市文化振興課、やつしろDMO、東陽中学校のみなさん、球磨川旅館、日本遺産関連施設やまちづくりに携わる有志の方々の多大なるご協力により、コロナ禍で4年間中断していたプロジェクトを再開することができました。佐藤ゼミではこれからも次の世代へサブゼミ活動を引き継ぎ、持続的に地域との交流を続けていきたいと思います。
<参加した学生のコメント>
今回の研修では、どの地域にも魅力的なストーリーがあり、地域住民がそれを守り伝えようと様々な試行錯誤をしていることを学びました。事前にある程度勉強はしていましたが、研修中は現地で本物の日本遺産を目の当たりにし、八代の石工たちの活躍を鮮明に思い起こすことができました。八代市では明大OB会の皆様や中学生のボランティアガイドなど老若男女問わず様々な方々が観光に携わっている姿を見て、地域の歴史とそれを誇りに思う人々の姿が印象に残っています。卒業後、私は旅行業界に携わることになっています。この貴重な学びを最大限に活かし、地域のストーリーや観光に携わる人々を大切にしていけるような仕事をしていきたいと思います。(佐藤ゼミ4年 木下悠晴)
今回の熊本プロジェクトでは、地域の方々のあたたかさに触れることができました。明大OB 、八代市、地元の中学生や先生方など本当に多くの方が八代を愛し盛り上げようとしている様子がひしひしと伝わりました。また、外部から来た私たちに短い期間でどうしたら八代の魅力を知ってもらえるのか、八代らしさが伝わるのかを常に考えて下さっていることが印象的で、受け入れてくれた方々の想いに少しでも応えられるよう、私たちも真剣に取り組まなければと思いました。たった4日間で私たち全員が八代の魅力をたくさん挙げられるようになったことは、間違いなく八代の方々の地元愛のおかげです。短い期間でしたが、「その地域らしさ」を伝えることの大切さを学ぶことができた研修でした。(佐藤ゼミ4年 佐々木 彩)
コロナ禍で実施できていなかったプロジェクトが再開され、非常に良い経験ができました。特に印象に残っているのは、実際に目で見た石橋とその周辺地域の景色です。東陽町では地元の中学生ボランティアに石橋やひねり灯篭の歴史をガイドしてもらえたことで、石工の郷への理解がより深まりました。地域を巡りながら地元の中学生と様々な話をできたのもとても楽しかったです。こうした魅力に触れた一方で、アクセスに関する問題や人口減少などのリアルな現状も目の当たりにしました。 データで見るよりもその深刻さや地元の人たちの反応を聞くことができたのが、何よりも大きな経験でした。今後の活動においても、実際に見たり当事者の声を聴いたりすることの大切さを意識していきたいと思います。(佐藤ゼミ3年 亀井陽斗)
このプロジェクトを通して、私は地方を観光地として宣伝することの苦労と、地方の魅力を見極めることの大切さを学びました。生産地に近い場所での新鮮な食事は、どれも舌がとろけそうなほどおいしかったです。特に生姜のグラタンと生姜ジャムのアイスクリームがお気に入りでした。今回私たちのグループは、インバウンドをターゲットとした企画を担当しました。多言語表示や外国語対応にはまだまだ課題があり、インバウンドをターゲットにするのは実際かなり難しいことだと感じましたが、翻訳技術が向上していけばこのような問題は少なくなっていくと思います。今回初めの訪問でしたが、私は多くの人に九州・熊本・八代を勧めたいですし、この素晴らしい場所の他の魅力を探索するために、ぜひまた旅行したいと思います。(佐藤ゼミ3年 タン ルーペン)
コロナ禍での中断を経て4年ぶりに再開された2023年度のプロジェクトテーマは「熊本県八代市の日本遺産」。八代市に残るめがね橋や干拓樋門などの石造りの文化に関する文化財25件は「八代を創造した石工たちの軌跡〜石工の郷に息づく石造りのレガシー」として、2020年6月に文化庁の日本遺産のストーリーに認定されました。また、八代市では世界に開かれた日本の国際クルーズ拠点港としてクルーズターミナルの整備が進められており、八代港には2020年3月に新たに九州中央のゲートウェイとして「くまモンポート」が完成しています。そこで今回のプロジェクト課題には、首都圏の若者やクルーズ船で訪れるインバウンドの視点から見た「八代の日本遺産の魅力と活用」が設定されました。
佐藤ゼミでは、まず3−4年生合同のサブゼミを立ち上げて事前勉強会を実施した上で、12月に18名の学生が八代市を訪問しました。現地到着後は、市内各地に点在する日本遺産やくまモンポートでのフィールドワークを実施。八代の石工たちのレガシーである美しい石橋や石積みの棚田が点在する東陽地区では、地元の中学生によるボランティアガイドも行われました。その後学生たちは若者やインバウンドなど視点(ターゲット)の異なる4つのチームに分かれ、明治大学OB会や地域の有志の方々を交えてのディスカッション及びアイディエーションを行いました。最終日にはこれらを踏まえた上で、日本遺産を軸とし、八代の生姜・トマト・晩白柚などの農産物、地元グルメ、温泉などを組み込んだ体験プランや観光プロモーションのアイディアを発表。帰京後は学生たちで日本遺産を活用した観光振興のアイディアをさらに議論・ブラッシュアップし、3月に最終報告書として取りまとめました。
八代出身の明治大学OB会(明竜会)、八代市文化振興課、やつしろDMO、東陽中学校のみなさん、球磨川旅館、日本遺産関連施設やまちづくりに携わる有志の方々の多大なるご協力により、コロナ禍で4年間中断していたプロジェクトを再開することができました。佐藤ゼミではこれからも次の世代へサブゼミ活動を引き継ぎ、持続的に地域との交流を続けていきたいと思います。
<参加した学生のコメント>
今回の研修では、どの地域にも魅力的なストーリーがあり、地域住民がそれを守り伝えようと様々な試行錯誤をしていることを学びました。事前にある程度勉強はしていましたが、研修中は現地で本物の日本遺産を目の当たりにし、八代の石工たちの活躍を鮮明に思い起こすことができました。八代市では明大OB会の皆様や中学生のボランティアガイドなど老若男女問わず様々な方々が観光に携わっている姿を見て、地域の歴史とそれを誇りに思う人々の姿が印象に残っています。卒業後、私は旅行業界に携わることになっています。この貴重な学びを最大限に活かし、地域のストーリーや観光に携わる人々を大切にしていけるような仕事をしていきたいと思います。(佐藤ゼミ4年 木下悠晴)
今回の熊本プロジェクトでは、地域の方々のあたたかさに触れることができました。明大OB 、八代市、地元の中学生や先生方など本当に多くの方が八代を愛し盛り上げようとしている様子がひしひしと伝わりました。また、外部から来た私たちに短い期間でどうしたら八代の魅力を知ってもらえるのか、八代らしさが伝わるのかを常に考えて下さっていることが印象的で、受け入れてくれた方々の想いに少しでも応えられるよう、私たちも真剣に取り組まなければと思いました。たった4日間で私たち全員が八代の魅力をたくさん挙げられるようになったことは、間違いなく八代の方々の地元愛のおかげです。短い期間でしたが、「その地域らしさ」を伝えることの大切さを学ぶことができた研修でした。(佐藤ゼミ4年 佐々木 彩)
コロナ禍で実施できていなかったプロジェクトが再開され、非常に良い経験ができました。特に印象に残っているのは、実際に目で見た石橋とその周辺地域の景色です。東陽町では地元の中学生ボランティアに石橋やひねり灯篭の歴史をガイドしてもらえたことで、石工の郷への理解がより深まりました。地域を巡りながら地元の中学生と様々な話をできたのもとても楽しかったです。こうした魅力に触れた一方で、アクセスに関する問題や人口減少などのリアルな現状も目の当たりにしました。 データで見るよりもその深刻さや地元の人たちの反応を聞くことができたのが、何よりも大きな経験でした。今後の活動においても、実際に見たり当事者の声を聴いたりすることの大切さを意識していきたいと思います。(佐藤ゼミ3年 亀井陽斗)
このプロジェクトを通して、私は地方を観光地として宣伝することの苦労と、地方の魅力を見極めることの大切さを学びました。生産地に近い場所での新鮮な食事は、どれも舌がとろけそうなほどおいしかったです。特に生姜のグラタンと生姜ジャムのアイスクリームがお気に入りでした。今回私たちのグループは、インバウンドをターゲットとした企画を担当しました。多言語表示や外国語対応にはまだまだ課題があり、インバウンドをターゲットにするのは実際かなり難しいことだと感じましたが、翻訳技術が向上していけばこのような問題は少なくなっていくと思います。今回初めの訪問でしたが、私は多くの人に九州・熊本・八代を勧めたいですし、この素晴らしい場所の他の魅力を探索するために、ぜひまた旅行したいと思います。(佐藤ゼミ3年 タン ルーペン)