卒業生の声
山脇ゼミが中野区職員研修の一環としてやさしい日本語ワークショップを担当しました
2025年11月07日
明治大学
国際日本学部山脇ゼミは2025年10月10日に中野区職員を対象とした多文化共生研修の一環として、やさしい日本語ワークショップを担当しました。当日は、山脇啓造教授による多文化共生に関する短い講義の後、ゼミ生9名が「やさしい日本語(書き言葉編)」のワークショップを行い、26名の職員の方にご参加いただきました。
「多文化共生のまちづくり」を研究テーマとする山脇ゼミでは、2018年度からやさしい日本語の普及活動をしています。やさしい日本語とは、誰にとってもわかりやすいように、尊敬語や謙譲語、熟語を避けて簡単に表記したり、話したりする日本語のことです。
これまで山脇ゼミは、学校の教職員や小中高生、企業などに向けて「やさしい日本語」のワークショップを開催してきており、自治体職員対象のワークショップは2020年度の豊島区研修から始まりました。中野区役所では2021年度から毎年2回実施し、2025年度はまず7月にやさしい日本語(話し言葉編)のワークショップを行いました。今年で5年目となります。
今回のワークショップでも、出入国在留管理庁と文化庁が策定した「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」(2020年8月)を参考に、ゼミ生が作成した練習問題を使用し、難しい日本語を簡単に言い換えるグループワークを行いました。「やさしい日本語を使ってみよう」という意識を身につけることを目標に、ゴミ出しの注意書きやニュース、国勢調査の案内など、身近な生活ルールや行政の資料を題材に取り上げ、実際に書き換えを行いました。
ワークショップ後に行ったアンケートでは、今回の研修に対して約24%の方から「とてもよかった」、約71%の方から「よかった」とご回答いただき、「やさしい日本語」の書き換えをワークショップ形式で楽しみながら身に付けていただけたのかなと思います。
以下、担当したゼミ生の感想です。
今回、初めて「やさしい日本語」ワークショップを担当しましたが、職員の皆さまが真剣にワークに取り組んでくださり、大変やりがいを感じました。ワークショップで練習した書き換えが、今後の区役所でのお仕事や日常生活の中で生かされ、日本語の理解が難しい方々との円滑なコミュニケーションに役立てていただけたら嬉しく思います。(国際日本学部3年 森田花菜)
職員に向けた「やさしい日本語」ワークショップの担当で不安でしたが、職員の皆様とゼミ生が和気あいあいとワークに取り組んでいたのを見て、とても達成感がありました。今回は「書き言葉」ということで、区役所では使う場面が多いと思います。そのため、今回のワークショップが、区役所での仕事や日常生活において活用するきっかけとなれば嬉しく思います。(国際日本学部3年 山崎一空)








