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国際日本学部

明治大学付属明治中学校との教育プログラム開発を通して見えてきたこと

2022年05月09日
明治大学 国際日本学部

(※写真撮影時のみマスクをはずしています)(※写真撮影時のみマスクをはずしています)

岸ゼミでは、明治大学付属明治中学校(以下、明大明治)の教員と連携した探究学習のプログラム開発に取り組んでいます。現在、岸ゼミの佐々木さんと原田さんが、国際日本学研究科の院生と共に、学校現場に入り、教職員との議論を通して、探究プログラムを開発しています。実際に現場に入り、教職員と共に活動をすることによって、多くの気づきや発見があるようです。その報告をします。

報告:佐々木 誠(岸ゼミ4年)
 「問いを持つことってなんで大事なの?」「探究学習って何が大事なの?」といった正解のない問いを改めて思考し、教育というものを探究した機会でした。普段の大学の講義では、どうしても受動的な思考になりがちです。ですが、このプロジェクトは自分たちが思考して、正解のない問いに対して答えを導き出していかないと進まない状況だったので、能動的に思考することができました。
 3人で授業を作成している過程では、答えを知っている人も、答えに導いてくれる人もいないため、「本当にこれでいいのだろうか」「これで先生がた、そして明大明治の生徒が満足してくれるだろうか」という不安な気持ちでした。岸先生にアドバイスをもらったり、自分たちで探究学習について調べたりしながら、現状の自分たちが持てる力を出し合って授業を作成しました。結果、先生がたから称賛の声をたくさんいただくことができました。その時の達成感と嬉しい気持ちは忘れられません。やり切って良かったです。
 この一連の実践を振り返ると、自分たちが教育というものを探究しているなと感じています。不安な気持ちを抱えながらも進んでいかなくてはいけないという大変な部分も体験しましたが、それ以上の楽しさも同時に体験しました。この楽しさを明大明治の中学2年生のみなさんにも知っていただけるように今後とも、このプロジェクトを頑張ります。そして、このような大学生活では出会えないような機会を与えてくださった岸先生と明大明治の先生がたに感謝しています。
 
報告:原田 燎(岸ゼミ 4年)
 教師になるという夢の過程で、現役で活躍なさっている先生がたと共同でプロジェクトに取り組める機会は滅多にないと考え、本実践に参加しました。本実践では「問い」の必要性を理解し、それの作り方を学べる授業の設計と先生がたへの提案を行いました。一連の中で学んだことは、「誰に何を伝えるのか」という視点を忘れてはいけないということです。現場の先生がたとのディスカッションを通して、明大明治の生徒にこんな視点を持ってほしい、最終的にはこんな風に感じてほしいなど、常に思いや願い、メッセージに溢れていることを感じました。それを自覚的になることで、授業の設計をスムーズに進めることができました。日頃、何気なく受講することの多い授業ですが、今回、現場の先生がたと一緒に実際に授業を設計してみて、授業に先生がたの思いや願い、メッセージがたくさん詰まっていることを実感しました。この経験から得た新たな視点をもって、残り少ない学生生活やこれからの実践活動に取り組んでいきます。