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国際日本学部

新しい可能性に挑戦する高校生向けワークショップ「Future Design」を実施しました

2022年08月22日
明治大学 中野教務事務室

 明治大学国際日本学部の岸ゼミでは、ヨコ・タテがつながり、新しい可能性に挑戦する高校生向けワークショップ「Future Design」を明治大学中野キャンパスで実施しました。

岸ゼミは、高校と連携して、探究学習に関する実践&研究、ICT活用に関する実践&研究などを行っています。その中で、明星中学校・高等学校の木村剛隆先生の「高校生がヨコ(他の高校生)にもタテ(大学生)にもつながる機会がほしい」という言葉からこの企画が動きはじめました。

◯日時:2022年8月6日(土)10:00-12:30
◯場所:明治大学中野キャンパス6Fプレゼンテーションスペースと204教室
◯参加:高校生12名
◯本企画のウェブサイト:http://allstars.m-kishi.com/future_design_2022/

以下、本企画を中心的に行った学生からの報告です。

渡邊 栞(国際日本学部 3年 岸ゼミ)
高校生に新たな「学び」を体感してほしいという思いから、「遊び」と「学び」を融合したARを活用した活動ーAR人生ゲームーを企画しました。中野キャンパス6Fのプレゼンテーションスペースをマップとし、高校生4人、大学生2人が一つのグループとなり、自分たちでコマを進めていきます。遊び要素を入れたミニゲームと学び要素を入れたディスカッションの2種類のマスを準備し、グループで止まったマスのお題をグループで挑戦します。ミニゲームマスでは、マジカルバナナなどの簡単なリズムゲームを取り入れました。はじめは高校生もゼミ生も緊張していた様子でしたが、ミニゲームを通して、緊張がほぐれ、笑顔が生まれていきました。ディスカッションマスでは、マスに印字されているQRコードをスマフォで読み込むと、お題がARで表示される仕組みにしました。徐々にディスカッションの難易度の異なるテーマに取り組めるようにデザインにしました。たとえば、「自分の名前の由来」「仲良しの定義」「好きと得意の違い」などです。ワークショップ後の振り返りでは、高校生から「はじめは緊張していたが、自分の意見を伝えられるようになった」「ディスカッションを通して、自分では思いつかない意見を聞けた」という意見をもらえたことがとても印象的でした。高校生にとっての「学び」をテーマに企画制作をしましたが、私自身も多くを学ぶことができました。参加してくださった高校生の皆さん、たくさんアドバイスをくださった木村先生、力を貸してくれたゼミ生の皆さん、貴重な経験をありがとうございました。

豊島 和紀(国際日本学部 3年 岸ゼミ)
将来について考える時、自分の「やりたい」を追求するのか、できることの中からやるべきことを考えるのか、人によって様々であると思います。過去の自分を振り返ってみると、幼少期から高校1年生頃までは、自分の「やりたい」を中心に将来を考えていたのですが、いつしかそれが「何だったら世の中の役に立てるのか」、「何をやっている時がより評価されているのか」という軸に変わって行ったような気がします。今回の企画では、自分達の過去と未来について考え、高校生と大学生が話し合いながら、それぞれ将来を考えてみました。就職活動であらゆる選択を迫られる時期に、高校生のみなさんとこのような企画を実施できたことは、我々にとって貴重な体験でした。また今回の企画が、高校生のみなさんに、大学という場所に対してより具体的なイメージを持ってもらい、大学での学びを身近に感じてもらう機会となり、ひいてはそれが日々の学習や部活など、高校生活全般を充実させる一助となったら幸いです!実施に際して、ご協力いただいた全ての方に感謝を申し上げます。

木村 海翔(国際日本学部 3年 岸ゼミ)
私が高校生のころ「新しい可能性を見つけよう」「様々なことへ挑戦しよう!」とよく言われてきたのですが、実際にどうしたらいいかわからない、という経験をしました。だからこそ、大学生になった今、その機会を作りたいと考え、この企画をたちあげました。この企画は、「経験したことがないこと、いつもと違うやり方でやること、いつもは考えたり、話したりしないこと」を主体的に、協働的に、対話的に挑戦できるようにデザインしました。生徒たちは、この挑戦を「遊び」ながら「学んで」いきます。経験したことがないしかけとして、ARを活用しました。いつもと違うやり方を経験してもらうために、大学生とグループを組んでもらいました。そして、いつもは考えたり、話したりしないことを遊んだり、会話したりできるように活動を作りました。この経験から、私自身も新たなことに挑戦して学ぶ機会を得ました。具体的には、バーチャルとリアルの融合表現の模索です。最終的には、テクノロジーであるARとリアルが主流のボードゲームを組み合わせて企画を実施できました。ここに至るまでには、高校の教諭木村先生をはじめとした多くの方々がご協力あってこそです。私にとってワークショップの企画・運営は初めての挑戦でしたが、「高校生に伝えたい思い」を胸に頑張れました。ありがとうございました。

明星中学校・高等学校 教諭 木村 剛隆

高校生に『学校の外で活動する学びと楽しさ』を魅せていきたい。私が大学で学んだことの1つです。それを今回は明治大学の岸ゼミのみなさんと連携することで高校生たちに伝えることができたことは非常に嬉しいです。今回の実践のように、教師の私自身が「学校の外」と関わる姿を見せていくことで、生徒の未来の選択肢が少しでも広がればと思って実践をしています。岸ゼミのみなさん、本当にありがとうございました!!岸先生や岸ゼミのみなさんにたくさんの刺激をもらって、明日からも教育を探究していきます!