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国際日本学部

山脇ゼミが横浜市立上飯田小学校の教職員を対象にやさしい日本語ワークショップを実施しました

2022年10月21日
明治大学 国際日本学部

2022年10月3日に横浜市立上飯田小学校で人権研修会が開かれ、国際日本学部山脇ゼミは、同校と横浜市立上飯田中学校の教職員を対象に、やさしい日本語ワークショップを行いました。今年8月に行った厚木市の人権教育研修会に続き、2回目の学校教員を対象としたワークショップでした。

当日は、山脇啓造教授による簡単なご挨拶の後、ゼミ生12名がやさしい日本語のワークショップを行い、27名の教職員の方々にご参加いただきました。教員3〜4名のグループにゼミ生1名がファシリテーターとして入り、小学校に通う外国ルーツの児童の保護者のために、「やさしい日本語」を活用した学校便りを作るワークを行いました。

実施後に行ったアンケートでは、「ゼミの学生さん達の熱心さや意欲に満ちた雰囲気がとてもよくて、一緒にワークを行うことで刺激を受けることもできました。」、「やさしい日本語は言葉のユニバーサルデザインであるという印象を受けた。」、「一斉指導の中でどこまでやさしい日本語を活用するか考えていこうと思った。」、「スキルは相手の状況や立場などを理解して対応するということを大事にしたいと感じた時間になった。」、「ワークショップの次の日にお便りを作成した際に、今回行ったことを意識して作成することができた。」などの感想をいただきました。

上飯田小学校では、今年度、校長先生を筆頭に学校全体でやさしい日本語の活用に取り組んでおり、今年10月号の「学校だより」は「やさしい日本語」がテーマでした。
  
今回のワークショップでリーダーを務めた2名の学生の感想は以下の通りです。

「お便り作成を通じて、どのようなアプローチを取ればより分かりやすく、伝わりやすい表現になるのかを考え、問題の作成やポイントを考えました。他のゼミ生への情報共有や当日までの資料作成、修正など、不十分な点もありましたが、経験豊富な先輩方や山脇教授、上飯田小学校の担当教員の方からサポートをいただき、有意義な時間にすることができました。私は現在、母校の中学校の男子バスケットボール部の外部指導者を行っており、理解しやすい伝え方、表現を工夫する点において、今回行ったワークショップのようなマインドを持つことの重要性を感じました。」(松本翔)

「他のワークショップとの兼任で多忙ではありましたが、これまでのワークショップでの経験や反省、参加者の方々の意見を反映させながら、できるだけ分かりやすく、伝わりやすい資料やワークになるよう工夫を重ねました。実際には声が十分に通っていないなど多くの課題が見つかり、まだ改善の余地があると感じましたが、参加してくださった教職員の方々からの嬉しい感想や評価をいただき、自分自身の成長や大きな達成感を得ることができました。今回のワークショップを機に、やさしい日本語を学校の様々な場で活用していただけたら嬉しいです。」(竹内健人)

最後に山脇教授のコメントを紹介します。

「横浜市立上飯田小学校は私の母校でもあり、学生たちと一緒に学校を訪問して、研修会ができたことは感慨深いです。今年度は、4月と8月に2回、同校で講演させていただきましたが、上飯田小学校のように多文化共生ややさしい日本語に関心をもつ学校が少しずつ増えてきていると感じています。今後も学生たちと一緒にやさしい日本語ワークショップに取り組み、全国の児童生徒に多文化共生の環を広げていきたいです。」
(国際日本学部3年 松本翔)