Go Forward

国際日本学部

山脇ゼミが横浜市立上飯田小学校の児童を対象にワークショップをオンラインで行いました

2023年01月25日
明治大学 国際日本学部

山脇ゼミは、2023年1月20日に横浜市立上飯田小学校6年生の2クラスを対象に、アンコンシャス・バイアスをテーマとしたワークショップをオンラインで開催しました。

ワークショップの目的は、身近に隠れているアンコンシャス・バイアスへの理解を深め、行動を変えるきっかけを作ることでした。前半ではアンコンシャス・バイアスの概要や事例ついて紹介し、後半はグループに分かれてディスカッションを行いました。ディスカッションでは、身近にあるアンコンシャス・バイアスについて振り返り、その問題点を考え、今後どのように行動すべきかについて話し合いました。また、アンコンシャス・バイアスによる問題に関連してやさしい日本語についても紹介し、日本語学習者等とのコミュニケーションについても考えることができました。

児童たちからは「以前に勝手な思い込みで行動してしまったことがあった」「相手を思いやる気持ちをもって行動しようと思った」などの感想をもらい、それぞれが自身の経験をもとにアンコンシャス・バイアスの問題点について学ぶことができたようでした。

以下はアンケートに書いてもらった児童たちの感想です。

「僕も、アンコンシャスバイアスで知らないうちに人を傷つけているかも知れないので気をつけたいです。」「リモートなのに、伝えたいことがすごい分かりやすかったし、大学生と関わる機会があって嬉しかったです。」「今後の生活では優しい言葉を使っていきたいと思いました。」「アンコンシャス・バイアスはどういうことなのか、どうしたら解決できるのか考えるきっかけになったので良かったです。」「これからたくさんの人と関わることがあると思います。そこではこの学習会で学んだことを生かしていきたいです。」

参加したゼミ生の感想も紹介します。

今回、上飯田小学校6年生の皆さんとアンコンシャス・バイアスについて一緒に考えることができ、とても良い時間になりました。ワークショップの内容はゼミ生によって事前に準備されていますが、私たちが予想していなかった角度からの意見や考え方に、私たち自身も勉強になりました。また、今回はオンラインでの開催となり、今後確認すべき反省点も浮き彫りになりましたが、現場で対応してくださった先生方と6年生の皆さんのおかげで何とか無事に開催することができました。ありがとうございました!(4年 大島沙也)

今回のワークショップでは、3年生と4年生が合同で企画を進めました。そのため、劇など今までのワークショップではなかった内容を取り入れるなど、より子どもたちの興味をつかむ内容を作ることができました。参加してくれた児童たちはとても元気で明るく、ワークでも意見をたくさん出してくれ、とても嬉しかったです。また、今回のワークショップでアンコンシャス・バイアスについて学習した子どもたちがこれから生活で意識したいとの話もあり、やりがいを感じました。自分達では考えつかないアイデアが出てきて、とても興味深く感じました。今後も多文化共生をテーマに、どんどん積極的に活動してほしいと感じました。(4年 野田鈴夏)

上飯田小の児童のみんなに過去のアンコンシャス・バイアスの経験を聞きました。みんな意見を伝えるのがうまく、興味深い話ばかりでした。ここで児童から出た経験を1つ紹介させてください。バスに乗った際に、運転手に中学生だと勘違いされ、中学生料金でバス代を払ったそうです。アンコンシャスバイアスが原因で金銭が関係する事例は今まで聞いたことがなく、新たな発見でした。また今回は、昨年11月のプレゼンでテーマにした「第三者返答」を初めてワークショップで紹介しました。今後も「第三者返答」について紹介していこうと思います。このワークショップが今年度最後の活動で、先輩との活動はこれがラストだったので、寂しいです。反省点も見つかったので、来年度の活動に活かします!(3年 青柳壮真)

最後に私の感想も述べます。私は今回のワークショップのリーダーを務めました。リーダーを担当するのは今回が初めてであり、至らない点も多くあったと思われますが、上飯田小学校の先生方や山脇先生、ゼミ生の協力のもと大きなトラブル無く開催することができました。最後に先生方や児童の皆さんから感謝や評価をいただくことができ、大きな達成感を得ることができました。今回のイベントが、アンコンシャス・バイアスの存在を意識し、行動を見直していくきっかけになればと思います。反省点や課題もありましたが、この経験をもとに、来年度はさらにクオリティの高いワークショップを開催したいと思います。
                                 (3年 竹内健人)