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国際日本学部

群馬県生涯学習センターが実施するオンライン・セミナーで、山脇ゼミが社会教育関係者を対象にしたやさしい日本語ワークショップを実施しました

2024年06月24日
明治大学 国際日本学部

スライドの表紙スライドの表紙

受講者と一緒に撮った集合写真(ズーム)受講者と一緒に撮った集合写真(ズーム)

進行担当の3人進行担当の3人

2024年6月13日、国際日本学部山脇ゼミ(多文化共生論)は、群馬県生涯学習センターが主催し、公民館や教育委員会などで社会教育に携わる方々を対象とした、やさしい日本語ワークショップを実施しました。オンライン形式で開催し、参加者18名とゼミ生10名が参加しました。

前半の一時間は山脇啓造教授の多文化共生に関する講義がありました。後半のワークショップはゼミ生が担当し、災害情報やイベントのチラシをやさしい日本語にするワークを行いました。まず、山で震災に直面した時の注意喚起に関して、わかりづらくなっている例文を言い換える問題を扱いました。次に、過去に群馬県で実施されたイベントのチラシのなかから、日時の表記など伝わりづらい部分をピックアップしてやさしい日本語に書き換えるワークを取り扱いました。

オンラインでの開催ということで、対面形式とはまた異なる手順で進行するため、リハーサルの段階では完璧からは程遠い状態でした。そのため当日の進行に一抹の不安はあったものの、前日までに詳細を詰めたのが功を奏したか、結果としてスムーズにワークショップを終わらせることができ、良かったです。

受講者の感想は以下のとおりです。

「教授と学生とで講演とワークショップを分担する形で、さわやかな研修でした。」「内容も昨今の国や自治体の取り組みがわかる講義と具体的なワークでバラン スよかったです!」「オンラインでの研修でしたが、ワークショップも洗練されており、大変勉強になりました。」「自分の周辺では、あまり関心の高いことではないが、これからの社会に必要なテーマだと感じた。学生さんのファシリテーションが素晴らしかったです。」「これから各自治体で取り組むべき内容で、とても良かったと思います。」

以下、参加したゼミ生の感想です。

「今回のワークショップは、山脇ゼミとして今年度初であり、自分が4年生になって初のワークショップでもあったので、プレッシャーを感じていました。また、準備当初は就活との兼ね合いが難しく、あまり関わることができませんでした。しかし、他のメンバーとの協力や、昨年のプレゼン大会での経験を活かすことができ、無事に成功させることができました。今年度は4年生としてワークショップ運営の中心メンバーとして活動していくので、今回の経験を含め、これまでの全ての経験を活かして素晴らしいワークショップをつくれるよう、今後も精進していきます。」(4年ゼミ長 千葉亮伍)

「今回のワークショップは私にとって初めて司会をやったと言う点で非常に記憶に残るものになると思います。オンラインであるからこそ、気をつけなければならない点に注意しながら、無事終わらすことができて良かったです。私自身は対面でのワークショップの経験はありましたが、オンラインでの経験は浅かったため、学ぶことも多かったです。今回得られた良かった点、悪かった点全てを次回からのワークショップに活かしていければと考えています。」(4年副ゼミ長 佐山奈那)

「今回のワークショップではズームでの開催ということもあり、ブレイクアウトルームを駆使してグループワークを実施しました。過去に体験した対面でのワークショップと比較すると、発言するハードルが高くなってしまうという難点がありました。しかし、ファシリテーターとして参加者を指名しながら発言を引き出す工夫を行ったことで、うまく意見交換ができました。また、参加者の方々も『はさみの法則』を意識して例文の修正がうまくできており、序盤に行った講義の成果が現れていました。今回の成果を活かして、これからもより多くの人にやさしい日本語を広めていきたいです。」(4年 藤井美吹)

「やさしい日本語ワークショップのファシリテーターを初めて務めましたが、参加者の皆さんが率先して文を作成する様子を見て、前半の練習問題や例文の解説が効果的に参加者に響いていたことを実感しました。時々『斜面』などの難しい言葉をやさしい日本語に直す際に迷うこともありましたが、やさしい日本語の真の目的が『完璧な翻訳』ではなく、情報を受け取る側が情報が理解できないことによるリスクを減らすことにあるという点を再確認する時間を設けたことで、参加者の理解が段階的に深まったと感じました。」(3年 田路さくら)

「今回初めてファシリテーターを務めて、参加者の方々からアイデアを引き出す難しさを体感しました。特に、最初の方は参加者の方が受け身だったためなかなか意見が出ず、大変でしたが、4年生のファシリテーターの方のおかげで段々と発言しやすい空気になり、解答例にないような良いアイデアが次々と出てきました。今後のワークショップでもファシリテーターを積極的に務めて、参加者の方が自然と発言したくなるような雰囲気がつくれるようになりたいです。」(3年 藤澤采夏)

(国際日本学部4年 塩見瑠空)