卒業生の声
ことばを創る、ことばで遊ぶ ー スライムアートで広がる子どもたちの表現の世界【岸ゼミABR】
2025年03月03日
明治大学
国際日本学部 岸ゼミでは、共に学び発達するための「場のデザイン」をテーマのひとつとして、アートベース・リサーチの実践と研究を行っています。ゼミでは、コミュニケーションのデザイン、メディアのデザイン、場のデザイン、問題解決のデザイン、教育・学習環境のデザインに関する理論を学び、地域と連携しながら学んだことを実践し、専門知識を深めています。その一環として、足立区のNPO法人アフォールと連携した「子どもたちの遊び支援活動」を行っています。2024年11月には、岸ゼミの学生が「ことばをつくろう、スライムアート」をテーマに活動を実施しました。
▶︎ことばをつくろう、スライムアートって?
ワークショップがはじまると、王様の格好をしたゼミ生が登場し、「『ぷにぷに』などのありきたりな表現では物足りない!」「新しいことばがほしいのじゃ!」—呼びかけ、子どもたちは、体験を通して、新しいことばづくりに取り組みました。経験したことを知っていることばで表現するだけでなく、自分の経験から、ことばを生み出すという企画。
子どもたちが大好きなスライムに、布やビーズ、キラキラのパーツ、毛糸、紙ねんどなどさまざまな素材を混ぜて、自分だけのスライムを作成。そして、そこから生まれる感触や見た目をもとに、子どもたちは新しいことばを考えました。
就学前の子どもたちを含め、約50人が参加。私たちは、「ことばをつくる」ことをどのように伝えたら理解してもらえるか、何度も検討を重ねました。最初は戸惑っていた子どもたちも、グループファシリテーターの学生がスライムの感触について問いかけたり、考えるヒントを伝えたりすることで、一気に集中モードに。用意した用紙が足りなくなるほど、子どもたちは最後まで夢中になって、たくさんの新しいことばを生み出しました。
▶︎報告1 小野 玲央(3年生)
自分が小学生だった頃を振り返ると、妄想を楽しむ癖があり、自分の世界に没頭することが多かったと思います。何かを生み出すことに強いこだわりがあり、「Made in 僕」に執着していました。「王様」のアイデアも、幼少期の自分のように、こんな面白い王様のいる国ってどんなだろう?と想像したところから、生まれてきたのかもしれません。
子どもたちが自分だけのことばを作り、それを誰かに伝え、感謝され、さらに新しいことばを作り出す—この想像力のサイクルが生まれる様子を目の当たりにし、子どもたちの素直な心の奥にある、他者を思いやる気持ちを感じました。これからの成長がとても楽しみです。
また、安全性と快適さを最優先に考えながら何度もミーティングを重ねる中で、企画に必要な問題解決能力や計画性も培うことができたと思います。
報告2 花咲ひなた(3年生)
スライムに夢中になる子どもたち。ことばづくりの活動でも、とても集中していろんなことばを生み出してくれました。最後の発表会では、「自分のことばを披露したい!」と、多くの子どもたちが手を挙げてくれました。
ゼミでは、考えを言葉にすると必ず誰かがリアクションをしてくれ、それが対話につながります。そうした環境の中で、私もためらわずに自分の考えを言葉にできるようになったため、子どもたちにも、自分の考えを表現しやすい環境をつくれるよう心がけました。実際に、子どもたちは、どんどん新しいアイデアを思いつき、自分のことばで相手に伝えることを楽しんでくれ、とても嬉しかったです。
報告3 矢木穂乃果(3年生)
ことばを生み出すというモチベーションをどう子ども達から引き出せるかが、この企画のミソでしたが、ことばの王様という存在をエッセンスとして加えたことが功を奏しました。
王様に、なぜ自分がこの言葉を思いついたのか、自分のスライムを触らせながら一生懸命に説明する子ども達の姿を見て、「誰かに伝えたい」という想いは大きな行動のモチベーションになるのだと思いました。
大人になるにつれ、人のためではなく自分のためにする事が増えていきます。子どもたちの姿を見て、「人のために何かをしたい」という素直な心から生まれるその原動力を、私も見習いたいと思いました。
▶︎ことばをつくろう、スライムアートって?
ワークショップがはじまると、王様の格好をしたゼミ生が登場し、「『ぷにぷに』などのありきたりな表現では物足りない!」「新しいことばがほしいのじゃ!」—呼びかけ、子どもたちは、体験を通して、新しいことばづくりに取り組みました。経験したことを知っていることばで表現するだけでなく、自分の経験から、ことばを生み出すという企画。
子どもたちが大好きなスライムに、布やビーズ、キラキラのパーツ、毛糸、紙ねんどなどさまざまな素材を混ぜて、自分だけのスライムを作成。そして、そこから生まれる感触や見た目をもとに、子どもたちは新しいことばを考えました。
就学前の子どもたちを含め、約50人が参加。私たちは、「ことばをつくる」ことをどのように伝えたら理解してもらえるか、何度も検討を重ねました。最初は戸惑っていた子どもたちも、グループファシリテーターの学生がスライムの感触について問いかけたり、考えるヒントを伝えたりすることで、一気に集中モードに。用意した用紙が足りなくなるほど、子どもたちは最後まで夢中になって、たくさんの新しいことばを生み出しました。
▶︎報告1 小野 玲央(3年生)
自分が小学生だった頃を振り返ると、妄想を楽しむ癖があり、自分の世界に没頭することが多かったと思います。何かを生み出すことに強いこだわりがあり、「Made in 僕」に執着していました。「王様」のアイデアも、幼少期の自分のように、こんな面白い王様のいる国ってどんなだろう?と想像したところから、生まれてきたのかもしれません。
子どもたちが自分だけのことばを作り、それを誰かに伝え、感謝され、さらに新しいことばを作り出す—この想像力のサイクルが生まれる様子を目の当たりにし、子どもたちの素直な心の奥にある、他者を思いやる気持ちを感じました。これからの成長がとても楽しみです。
また、安全性と快適さを最優先に考えながら何度もミーティングを重ねる中で、企画に必要な問題解決能力や計画性も培うことができたと思います。
報告2 花咲ひなた(3年生)
スライムに夢中になる子どもたち。ことばづくりの活動でも、とても集中していろんなことばを生み出してくれました。最後の発表会では、「自分のことばを披露したい!」と、多くの子どもたちが手を挙げてくれました。
ゼミでは、考えを言葉にすると必ず誰かがリアクションをしてくれ、それが対話につながります。そうした環境の中で、私もためらわずに自分の考えを言葉にできるようになったため、子どもたちにも、自分の考えを表現しやすい環境をつくれるよう心がけました。実際に、子どもたちは、どんどん新しいアイデアを思いつき、自分のことばで相手に伝えることを楽しんでくれ、とても嬉しかったです。
報告3 矢木穂乃果(3年生)
ことばを生み出すというモチベーションをどう子ども達から引き出せるかが、この企画のミソでしたが、ことばの王様という存在をエッセンスとして加えたことが功を奏しました。
王様に、なぜ自分がこの言葉を思いついたのか、自分のスライムを触らせながら一生懸命に説明する子ども達の姿を見て、「誰かに伝えたい」という想いは大きな行動のモチベーションになるのだと思いました。
大人になるにつれ、人のためではなく自分のためにする事が増えていきます。子どもたちの姿を見て、「人のために何かをしたい」という素直な心から生まれるその原動力を、私も見習いたいと思いました。