商学部・所康弘准教授(「貿易論」担当)が9月21日、メルバ・プリーア特命全権大使から駐日メキシコ合衆国大使館表彰を受けた。
受賞の理由は、毎年開催されている「フィエスタ・メヒカーナ in お台場」(主催:日本ラテンアメリカ文化交流協会他、後援:メキシコ大使館、外務省、東京都港湾局他)において、長年にわたって日本におけるメキシコ文化の普及に多大なる貢献を果たしたこと、によるものである。
このイベントは同国独立記念日(9月16日)を祝して、港区台場ウエストプロムナードで行われる。日本とメキシコとの交流・友好の場として様々な催しが実施され、多くのお店も並ぶ。来場者数は、開催期間中の累計で約3万人以上。
国際貿易を研究する所ゼミの学生は、毎年このイベントに出店し、同国最貧州のチアパス州産フェアトレード・コーヒーの販売活動をしてきた。
また、輸入元の社会的企業と連携しながら、フェアトレード運動の普及活動の一環として、数種類のポスターの作成・展示も実施。
発展途上国と先進国とのコーヒー貿易の問題点を指摘し、小規模な生産者であるマヤ先住民の貧困解消やそれを取り巻く環境改善のための「公正な」国際貿易のあり方を、一般の来場者にむけて発信してきた。
以上をつうじて、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に近づくための課題解決に取り組むとともに、運営補助ボランティアスタッフとしても、毎年数十人のゼミ学生がイベントの運営自体をサポートしてきた。
今年は、「フィエスタ・メヒカーナ」開催20周年の記念年。
今回の駐日メキシコ合衆国大使館表彰は、長年にわたる日本とメキシコとの親善や相互理解の促進の分野でのゼミ活動による貢献が、高く評価されたものである。
表彰状を手にした学生からは、「来場者は外国人がとても多く、年齢層も本当に幅広い。普段の生活では経験できない交流や実践的な学びができて、楽しい」「この受賞を励みにして、来年も必ず参加したい」との声が聞かれた。