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商学部

サステナブルなパーム油を顧客価値に転換する鍵は口溶け−環境省「ネイチャーポジティブ経済を推進する調達及び消費者の行動変容に関する意見交換会」にて商学部加藤拓巳准教授がEarth hacks株式会社との連携による研究成果を発表

2026年03月25日
明治大学 商学部事務室

 

202634日に環境省主催の「ネイチャーポジティブ経済を推進する調達及び消費者の行動変容に関する意見交換会」が開催されました。そこで、ネイチャーポジティブ経済を進める上でのパーム油のケースとして、Earth hacks株式会社との連携によって遂行した研究成果「サステナブルなパーム油を顧客価値に転換するコンセプト」に関して、本学商学部の加藤拓巳准教授が発表しました。

環境省主催の「ネイチャーポジティブ経済を推進する調達及び消費者の行動変容に関する意見交換会」:https://www.env.go.jp/press/press_03066.html

 

企業は、追加コストのかかるサステナブル調達を求められる中で、エシカル消費を推進しています。しかし、環境・人権・動物への配慮の重要性を訴えるだけでは、追加コスト分を商品価格に転嫁することが難しく、サステナブル調達が進められないというジレンマがあります。この状況を打開するためには、環境・人権・動物への配慮という特性を顧客価値に転換する必要があります。今回の研究対象は、サステナブルなパーム油です。持続可能な方法で栽培されたパーム油は、環境、地域社会、労働者、そして野生生物の健全な生活を守るのに役立ちます。そこで、パーム油の特徴を紐解き、顧客価値につながるコンセプトの開発・検証を行った結果、口溶けが1つの鍵であることがわかりました。パーム油は人の体温付近で溶ける特徴があり、口に入れると「とろける」食感を生みます。その特徴を活かした食品コンセプトを訴求することで、パーム油の魅力が効果的に高まります。「エシカル消費を促進したいなら、エシカルを訴求すべきではない」というエシカル消費のパラドックスがあります。その課題に対処するアプローチとして、この成果は1つの示唆を提供しています。