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卒業生の声

卒業生の声(三浦さん)

三浦 綾(みうら あや)
西川産業株式会社 アソシエイト職(2015年卒業)


——簡単に自己紹介をお願いします

  2015年3月に考古学専攻を卒業しました三浦と申します。現在社会人3年目です。在学中は,縄文時代の装飾品(アクセサリー)である土製耳飾りに興味をもち研究をしていました。

——普段はどのようなお仕事をされているのでしょうか?

 私が勤めている西川産業は寝具の製造・卸売をしている企業です。入社後,メディア媒体(テレビ,インターネット,カタログなど)で商品を販売する部署に配属されました。現在はテレビの通販番組に関わる仕事をしております。日々届く注文に対して商品を出荷する手配をしたり,事務書類の作成をしたりするのが主な業務です。

——現在のお仕事で心がけていることを教えてください

 テレビ通販で放映された商品は,ときに数千~数万単位の注文が入ります。膨大な物量をミスなく納品するためには様々な部署との連携が必要です。社内外の担当の方とこまめに連絡を取り合い,スムーズに業務を進めることを心がけています。無事に納品日を迎えられたときは達成感があります。

——考古学専攻で思い出に残っていることはありますか?

 2年生の実習授業で陸平貝塚の発掘作業に参加したことです。人生初の発掘作業でした。遺物が出土する瞬間を初めて目にしたこともあり,強く印象に残っています。また,3~4年生のときに取り組んだ卒業論文の執筆も思い出です。自分なりの考察にたどり着くまで苦戦の連続でしたが,先生からたくさんのアドヴァイスを頂き,ゼミの仲間の頑張りに刺激を受け,無事完成させることができました。大学で学んできたことの集大成として今も大切にとってあります。 

——明治大学で考古学を学んで良かった,と感じることは何でしょうか?

 明治大学は,非常に恵まれた環境で日本の考古学を学ぶことができる場所だと思います。考古学博物館や博物館図書室など学内の設備が充実していて,所蔵する史(資)料の数も膨大です。授業中には先生方から各時代の最新の研究状況が聞ける機会が多々ありました。
 考古学専攻では,専門の文献にふれ,その内容をグループや個人で発表する時間が1年生の頃から設けられていました。4年間そうした環境にいたことで,文章を読み込み理解する力,理解した事柄を適切にまとめ誰かに伝える力が身についたと思います。私は卒業後考古学から離れ一般企業に就職しましたが,今でもとても役に立っています。

——外から眺める明治大学っていかがですか?

 卒業してからキャンパスに来る機会が何度かありました。そのたびに懐かしさを感じ,外から見る立場になっても居心地の良い場所であることに変わりはないのだなと思います。

——大学生活で得たものって何でしょう?

 尊敬する人たちに出会えたことです。リーダーシップがあって気配りが素晴らしかったり,誰も見ていないところで人の何倍も努力をしていたりと,自分もそうありたいと思う存在がクラスやサークルに何人もいました。今も休みの日に集まって大学時代の話や近況報告をすることがありますが,一緒にキャンパスで過ごしていた仲間がそれぞれの進路先で頑張っているのを知ると,自分も負けずにコツコツやっていこう,と励まされます。

——受験生の皆さんにアドヴァイスはありますか?

 本番で全力を出すためには体調管理がとても大切です。睡眠と栄養をしっかりとって,身体を大切に過ごしてください。
 受験期は何かと悩みが尽きないと思いますが,悩むのは目の前の課題から逃げ出さずに頑張っているからこそで,自分としっかり向き合っている証拠だと思います。焦りすぎず少しずつ前へ進んでいってください。日々の積み重ねの先に大学生活が待っています。「あのとき自分は頑張ったなあ」と悔いなく振り返ることができる日が来ますように!