商学研究科では、以下の通り、第21回学術セミナーを開催します。
学外の方も参加いただけます。奮ってご参加ください。
※ポスター詳細(PDF)については
コチラをご参照ください。
【テーマ】
「物流の労働力不足とモーダルシフトの新展開」
【開催日時】
2025年11月8日(土)14時00分~16時10分(入場無料・事前受付不要)
【場所】
駿河台キャンパス グローバルフロント1階 多目的室
【講演者】
小澤茂樹(駿河台大学経済経営学部教授)
水谷淳 (明治大学商学部准教授)
下簗亮一(ヤマト運輸株式会社 貨物航空輸送部長)
【司会】
福田 康典 (明治大学商学部教授、大学院委員)
【タイムテーブル】 ※ 開場:13:30~
14:00~ 開会の辞(藤井 秀登 明治大学商学部教授 商学研究科長)
14:05~ 趣旨説明・問題提起(水谷淳 明治大学商学部准教授)
14:20~ 講演(各25分×3名)
<休憩・質問票回収>
パネルディスカッション・質疑応答
16:55~ 閉会の辞(藤井 秀登 明治大学商学部教授 商学研究科長)
【セミナー概要】
今日の物流業界における大きな問題の一つが、労働力不足、とりわけトラック運転手不足である。昨年4月には、政府の働き方改革によってトラック運転手の時間外労働時間の上限が960時間に規制され、いわゆる物流の2024年問題として、広く報道された。トラック運転手不足への対応策の一つがモーダルシフトであり、特に長距離の幹線輸送において、トラックから鉄道や海運といった他の輸送手段への移行が望まれる。このような環境下、近年の動向としては、鉄道事業者が新幹線を利用した本格的な荷物輸送に着手したこと、宅配便事業者が国内航空大手グループ傘下のLCCと連携し、国内幹線に貨物専用航空機を導入したことなどが挙げられる。こうした新たな幹線輸送の担い手は、運行・運航費用が高い一方で、輸送速度が速いという特徴を持つ。高齢化などに伴う労働力不足が予測される2030年問題が迫るなか、新幹線や貨物専用航空機を用いた荷物輸送は、果たしてトラックに代わる有効な受け皿となるのであろうか。今回のセミナーでは、効率性や収益性、新規需要の獲得戦略に着目しながら、モーダルシフトの新展開が、物流の労働力不足に果たす意義と可能性を明らかにしていく。
以 上