本研究科博士前期課程のカリキュラムは、主要科目と特修科目の2つの科目区分から構成されます。主要科目は、学生が選択した領域の指導教員から2年間にわたり個別指導を受け、自身の知的関心や問題を深める研究演習科目として位置づけています。特修科目は、それぞれの領域を学ぶ上で必要な課題を取り扱う講義科目として位置づけており、必修科目として「国際日本学総合研究」を設置しています。この「国際日本学総合研究」では、国際日本学研究そのものの理解と本研究科の基本コンセプトに関する共通認識の形成を目的としています。
また、本研究科博士前期課程には、以下のような研究領域が含まれます。これらの研究領域は有機的に関連しており、互いに切り離すことができないところがあります。たとえば視覚文化やポップカルチャーの研究は、それを流通させる産業やメディア、あるいはそれが流通する社会やその文化のあり方の研究と切り離すことができません。また、グローバル化する文化や社会のあり方の研究は、多文化共生・異文化間教育の研究と切り離すことができません。基礎的な研究がそのような現代的問題の研究に貢献し、また逆に、現代的研究から基礎的研究が刺激を受けることが期待されます。