2月14日、16時から2時間あまりにわたって、国日研フォーラムとして、アリレザー・レザーイ氏によるレクチャー、「「抽象」と「具体」の観点からみた「一神教」と「多神教」の世界」が開かれました。
レザーイ氏は、今年度、招聘研究員として「国際交流基金日本研究フェローシップ」で明治大学大学院国際日本学研究科に所属し、比較宗教学の観点から「無常」や「抽象・具体」等について比較研究をされています。
7月には「イランにおける日本研究」というテーマでお話をいただきましたが、今回は現在の研究テーマに直結するお話となりました。
抽象性が高く、絶対化の傾向を持つ一神教と、具体性が高く、相対化の傾向を持つ多神教との対比を前提にしつつ、イスラム教の考え方の特質を、
仏教、キリスト教との比較を通じて論じ、イスラム教の「具体性を持つ抽象性」を明らかにしてゆく視野の広い議論は、大変刺激的なものでした。
今回も対面とオンラインでのハイブリッド開催で、学外の方にもオンラインで参加いただき、活発な質疑応答が行われました。
国際日本学研究科では、今後もこうした研究フォーラムを随時開催し、研究の場としての大学院の活性化を図っていく予定です。
