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国際日本学研究科

明大院生と北大院生が研究交流を行いました!

2023年11月09日
明治大学 国際日本学研究科

2023年11月4日~5日に北海道大学のクラーク会館で2023年度多層言語環境研究シンポジウムが開催されました。今回のシンポジウムの一環として,明治大学大学院国際日本学研究科(廣森友人ゼミ)と北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院(河合靖ゼミ)の院生たちが中心となって,大学院生による研究発表と学術交流が企画・実施されました。本交流の主たる目的は,異なる学問領域の大学院生たちが集い,お互いの研究に対する理解を深めることにありました。また,この交流を通じて,各自の研究への新たな刺激を受け取り,それを糧にして今後の研究をさらに推進することも期待されていました。

新型コロナウイルス感染症の影響で,学術集会やシンポジウムがオンラインで開催されることが常態化しており,大学院生が直接対面して議論を交わしたり,広範なネットワークを構築する機会は大きく減少していました。しかし,今回の研究交流では,明治大学と北海道大学の院生に留まらず,北海道内の近隣大学や,関東・関西地方の大学からの教員も含め,多様な参加者が集まりました。これにより,参加者は多様な視点からの助言やフィードバックを受け,研究の視野を広げることができました。

また,この研究交流は,ただの一回きりのイベントに留まらず,継続的な成果を生み出しています。具体的には,明治大学と北海道大学の大学院生による共同研究が始まり,その研究成果は全国英語教育学会(JASELE)や全国語学教育学会(JALT)での発表や,学術論文としての執筆・投稿につながっています。これらの活動は,学術的なコミュニティにおける両大学院生の存在感を高めるとともに,学問的な対話を促進する有意義な成果と言えるでしょう。

今後においても,このような対話と協働に基づく取り組みをさらに深めていくことで,学術研究の質を高め,新たな研究の発展に寄与していくことが期待されます。互いの知識を共有し合い,協力し合うことで,研究者としての視野を広げ,学問の世界における新たな扉を開いていくことを目指しています。

以下,当日参加した院生たちからの感想です。

「学会終了後に北大の院生の方のお招きで,私たちゼミ生は一緒にキャンパス内を歩きました。広大な敷地には樹木が豊富に生い茂り,紅葉を迎えていました。素晴らしい景色の中を皆で散歩しながら,研究や院生生活について自由にお喋りしたことで,新たな元気が湧いて来ました。研究室は離れているけれども,互いを励まし高め合う関係性を今後も繋いで行きたいです。」(博士後期課程 奥貫明子)

「今回参加させていただいたシンポジウムでは,なかなか関わることがない学際的な研究をされている先生方や院生の皆さんと交流することができ,大変貴重な機会でした。今回ご縁があって関わることができた皆さんとは,今後,共同研究やお互いの研究に関する意見交換などを通して,さらに交流を深め,それぞれの学術的な発展に繋げていきたいと思います。」(博士後期課程 樫村祐志)

「昨年はベトナムと鹿児島,今年は香川での学会に参加させていただきましたが,1人で全て発表したのは今回の札幌が初めてでした。少しの緊張はありましたが,普段は関わることのない方々からの沢山のアドバイスもあり,研究について更に深く考える貴重な機会となりました。この経験は,大学院での研究,ひいてはその後の人生に存分に活かしていきます。」(博士前期課程 寺尾和真)

「今回のシンポジウムは,自分の研究成果の集大成を発表させてもらえる貴重な機会であった。そのため,自身が今まで何のために研究をしてきて,どこまで考えられているのか,また足りない部分は何かを明確にできた学会発表であったと思う。付け加えて,普段はお会いできない方々から,今までとは異なる視点からのアドバイスをいただくことができて大変嬉しく思う。この経験も活かし,修士論文完成に向けて,ラストスパートをかけて努力していきたいと思う。」(博士前期課程 亀本俊亮)

「これまでは同大学の院生の方々を中心に,自身の研究を発表し,アドバイスをいただくことが多かったため,他大学の先生や院生の方々からの意見はとても新鮮でした。また,私の研究内容を知らない相手にも分かりやすく伝える大切さを学べた貴重な機会にもなったため,この経験を糧に今後も研究に励みます。」(博士前期課程 鈴木洋海)

「皆さまとても興味深い発表をなされていて,非常に良い影響を受けました。また,今回のシンポジウムでは他領域の院生さん方とじっくり交流することができました。このような取り組みが院生同士の共同研究につながり,ひいては英語教育学研究の発展の寄与につながるのではないかと思いました。」(博士前期課程 中村姫奈子)
 
明治大学大学院