私たちは電気の使い方を真剣に考えるべき時代に暮らしています。スマートコミュニティとは、低炭素社会の実現に向けて、環境や生活を両立しつつ電気を効果的に使うシステムであり、北九州市のデマンドレスポンスを実証する取り組みはその一環をなすものです。デマンドレスポンスとは電気使用のピーク時に料金を上げ、使う側の反応によって使用量を減らす試みを指します。夏の家庭の電気使用率は朝から徐々に上がり、2時にピークを迎えます。理想は使用量の山が平坦になることですが、デマンドレスポンスによって使い方を調整できれば、使用量やCO2削減のシミュレートが可能になります。そこで今、私たちはさまざまな分野のモデルを統合し、数理モデルの基本設計を構築しています。
日本はスマートコミュニティを将来の輸出の柱にしたいと考えています。しかし、日本の技術者は海外で技術をPRすることに慣れておらず、自分の技術をうまくPRできる技術者の養成が急務です。
ネットワークデザイン学科では、英語で研究発表を行う機会をできるだけ作りたいと考えます。そのためにも高校生は英語や数学、物理の基礎はもちろん、多くの人と交流し、意見を伝える能力を今から身につけておくことをお勧めします。