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問題分析ゼミナール(3年生)紹介[南後 由和]

明治大学情報コミュニケーション学部 分析ゼミナール(3年生)紹介
南後 由和 准教授
(主要担当科目)都市情報論

≪学生へのメッセージ≫

 都市には,私たちの日常生活を取り巻くミクロなスケールから,国際社会を取り巻くマクロなスケールに至るまで,さまざまな領域を横断する複雑な問題が具体的なかたちで現れています。本ゼミでは,社会学やメディア論を軸として,複数のディシプリンを越境しながら,現代の都市に潜む問題を発見し,それらの問題を独自の理論的枠組みや方法を通して多角的に分析していくことを目指します。分野や立場の垣根を越えた,ものの見方を養いましょう。
■研究テーマ
都市・空間・デザインの社会学とメディア論

■研究内容

 東京において,浅草,上野,新宿,渋谷,六本木,秋葉原,お台場などの地域では,それぞれに独自の文化が育まれてきた。東京オリンピック・パラリンピック2020をめぐっては,それら総体としての東京という都市のイメージがさまざまなメディアで切り取られ,世界に発信されるだろう。東京は,欧米やアジアの諸都市とは異なる,どのような特徴を持った都市なのだろうか。それらの特徴は,住宅,商業施設,飲食店などの建築物やランドマーク,ストリートや広場などの公共空間における人びとの振舞い,広告やインテリアのデザインなどに,どのように現れているだろうか。海外から見た東京という都市のイメージとはいかなるものであり,それらは各種のメディアを通じてどのように生産,流通,消費されてきたのだろうか。
 本ゼミナールでは,これらの問いを分析するべく,東京の観光ガイドブックや雑誌特集のフォーマットを「転用」しながら,アカデミック版の〈東京論ガイドブック〉を作成するための準備を進める。Ⅰでは,都市論の文献輪読を通じて,社会学やメディア論を軸とした理論や調査手法などの基礎を身につける。Ⅱでは,グループごとにテーマを設定し,質的調査の計画,実施,分析,調査報告書の作成という一連のプロセスを経験するとともに,創発的な協働のあり方を体得することを目指す。
その他(学生へのアドバイス)

 ゼミは,教員と学生のタフな協働作業ですので,モチベーションが高く,責任感を持ち,好奇心旺盛な学生の参加を歓迎します。他大学との合同ゼミ合宿,外部のゲストを招いてのゼミなども実施予定です。