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問題分析ゼミナール(3年生)紹介[和田 悟]

明治大学情報コミュニケーション学部 分析ゼミナール(3年生)紹介
和田 悟 准教授
(主要担当科目)情報社会と安全

≪学生へのメッセージ≫

 担当者は途上国で情報化に対応できる人材の育成に携わった経験があり、そこで多くのことを学びました。ゼミでも留学生受け入れなど実際に交流を経験しながら異なる社会の状況について、理解を深めてほしい。あわせて、日本の強みや今後の日本の社会におけるICTの活用などについて考えてみよう
■研究テーマ
アジアに目を向け情報社会と情報技術について考える
■研究内容
 急速に情報化が進む中,従来難しかったことが容易に・安価にできるようになってきました。それと同時に,不適切な情報技術の利用による他者を傷つける行為が問題となったり,私たちの社会に制度的な変革を迫るような事態が生じたりしています。私たちの社会が直面する新たな脅威も登場しています。情報化をめぐるそうした出来事のうち,あるものは他の国でも起こりうるし,また実際に起きています。しかし,私たちが,情報化に必然的に伴うグローバルな問題だと思いこんでいたことが,実は,日本の社会に固有の問題だったということもありそうです。公刊されている様々な統計資料や文献を調べ,可能なら,東南アジアの国々を見聞し,そこに住む人々と交流しながら,改めて日本で情報化に伴って起きている諸問題を考え直してみたいと思います。
 ITUのレポートによれば,インターネットの利用者も約4割になりました。ここ数年の間に本当に大きく事情が変わってしまいました。ただし,インターネットの利用,特に,ブロードバンドの利用については先進国と途上国の間ではまだ大きな開きがあります。その一方で,ラオスのような途上国の学生でもiPhoneなどのスマートフォンを利用するものも多くなってきました。インターネットの利用が進むなかで,情報の統制に神経を使う国もあれば,そもそも一般国民の利用を制限している国もあります。いろいろなタブーのある国もありそうです。参加する皆さんの関心に可能な限り応えながら,私自身も勉強してゆきたいと思います。
 なお,このゼミでは,各自の研究テーマによらず「国際交流」の授業など留学生の受入に積極的に関わります。自ら進んでコミュニケーションしようとする学生を歓迎します。
 
その他(学生へのアドバイス)
 ここ数年,新しいサービスの登場など世界の動きは激しく,私自身,みなさんよりそれほど先に進んでいる訳ではありません。教えてもらうのを待っていては進みません。まずは自分で調べて考えてください。そしてそれを持ち寄って皆で勉強してゆきましょう。
 最近,どのような企業に就職しても,新興国に派遣されるということが多くなっています。国内ばかりでなく,近隣の国々にも目を向けましょう。