Go Forward

問題分析ゼミナール(3年生)紹介[施 利平]

明治大学情報コミュニケーション学部 分析ゼミナール(3年生)紹介
施 利平 教授
(主要担当科目)家族社会学

≪学生へのメッセージ≫

 身近にある人間関係や社会現象を学問する楽しさを身に着けてみよう!
■研究テーマ
恋愛・結婚・家族の社会学 
■研究内容
 未婚・晩婚化,少子化などのキーワードが巷を騒がせており,一見して人々は結婚し,子どもをもつこと,つまり家族を形成することを拒んでいるようにもみえる。しかし,人々ははたして結婚すること,子どもをもつことに対して否定的になったのだろうか。全国調査によると,9割前後の人がいずれ結婚したいと考えており,また人々が一貫して子どもを2~3人希望している。とりわけ人々の結婚願望や子どもをもつ欲求が低下しているわけでもない。しかし,それではなぜ人々は結婚を望んでいても結婚まで至らないのか。なぜ希望通りの数の子どもを持てない,持たないのだろうか。また,そもそも私たちはなぜ結婚し,家族を形成するのか。さらに,戦後日本の家族・親族がどのように変わってきたのだろうか。
 このゼミでは,恋愛・結婚・家族という身近なテーマを取り上げ,私たちがこれまで疑わずに信じてきた社会通念である「核家族化」や「双系化」は本当に起きたのか。家族の愛情はごく自然で当り前なものであるのかなどを批判的に検討するつもりである。ゼミでは共通のテキストを一緒に講読しながら,それに基づき自由に議論をし,これまでの既成観念の確認や修正を行ない,家族と社会のあり方および変遷を正確かつ深く理解することを目指す。個人の生活に深く関わる家庭や社会の現実と歴史を理解したうえで,私たちのこれからのライフスタイルや生き方をみなさんと一緒に考えていきたい。
 
その他(学生へのアドバイス)
a)このゼミナールではテキストをじっくり読んだうえで,発表し,ディスカッションをしていくスタイルをとりますので,一緒に本を読むことを楽しみ,積極的に自分の見解を発表し,ディスカッションに参加する意欲のある学生を募集します。
b)毎年の夏に,3,4年生で合同合宿を行ない,各自でこれまで取り組んできた研究や卒業論文の計画を発表し,違う学年のゼミ生が学び合える機会と場を設けたいと考えています。