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情報コミュニケーション
学部

2018年度ベトナム短期学生交流派遣プログラム実施報告

2019年04月23日
明治大学 情報コミュニケーション学部事務室

バンコク UN WOMENでのブリーフィングバンコク UN WOMENでのブリーフィング

ハノイ外国語大学との交流学習ハノイ外国語大学との交流学習

ハノイ外国語大学の学生とともにハノイ外国語大学の学生とともに

ハノイ外国語大学にて修了式ハノイ外国語大学にて修了式

ハノイ国連本部にてハノイ国連本部にて

ベトナムの学生と世界遺産・ハロン湾研修ベトナムの学生と世界遺産・ハロン湾研修

 情報コミュニケーション学部は,2018年8月23日から9月16日まで,ベトナム短期派遣プログラム(学部設置科目「国際交流(ベトナム)」)を実施し,7名の学生(1年生4名,2年生2名,4年生1名)が参加しました。
 従来はベトナム国家大学ハノイ外国語大学との間での短期交換留学でしたが,文部科学省・大学の世界展開力強化事業の採択を受け,2017年度よりこれにタイのバンコクにおけるCLMV学生会議の実施が加わることとなりました。

 2018年度のプログラムは四段構成となり,➀ベトナムからの短期留学生の受入を行い,その受入担当をした学生たちが②バンコクで開かれるCLMV学生会議に参加し,その後,③ベトナムのハノイ外国語大学に訪れ,共同学習を実施し,④最終報告会をハノイ外国語大学及びハノイUN HOUSEで行いました。

 2018年度はジェンダーを主題として日本,タイ,ベトナムの三ヵ国で,ジェンダーについての学生意識の国際的な比較調査を実施しました。この年は特別にUN WOMENの指導協力を得て調査の内容やインタビューの実施を行いました。

<派遣プログラムスケジュール(一部紹介)>
8月
23日(木) 成田空港発 スワンナプーム(タイ・バンコク)空港着
24日(金) CLMV学生会議
25日(土) CLMV学生会議
26日(日) CLMV学生会議
27日(月) バンコク市内見学,国際共同調査の準備学習
28日(火) シーナカリンウィロート大学人文学部英語学科と交流学習
29日(水) UN WOMENにてブリーフィング及びワークショップ
30日(木) 国際共同調査の準備学習
31日(金) 国際共同調査,インタビュー実施
9月
1日(土) パタヤ等市街研修
2日(日) ベトナム・ハノイへ移動
3日(月) ハノイ市内見学
4日(火) ベトナム国家大学ハノイ外国語大学(ULIS)と交流学習
5日(水) ULISと交流学習
6日(木) ULISと交流学習
7日(金) ULISの学生と合同報告会,修了式
8日(土) ULISの学生とハロン湾研修
9日(日) ULISの学生とハロン湾研修
10日(月) ハノイ貿易大学(FTU)との交流学習,FTUの学生と文廟見学
11日(火) FTUの学生とタンロン見学
12日(水) FTUの学生と市内見学
13日(木) 市内見学,国連報告会準備
14日(金) UN Green Houseにて報告会
15日(土) 空港へ移動
16日(日) ノイバイ国際空港(ベトナム・ハノイ)出発 成田空港着

<タイのプログラム>
 タイのプログラムは,文部科学省・大学の世界展開力強化事業の採択を受けて2017年から始めたCLMV学生会議への参加が中心となりました。CLMVとはCambodia,Laos,Myanmar,Vietnamの四ヶ国のことであり,これにタイ,シンガポールを合わせた6カ国より王立カンボジア芸術大学,ラオス国立大学,ヤンゴン工科大学,ハノイ貿易大学,ベトナム国家大学ホーチミン市人文社会科学大学,シーナカリンウィロート大学,チェラロンコン大学,タマサート大学,シンガポール国立大学から学生代表を招き,明治大学の情報コミュニケーション学部,政治経済学部,理工学部建築学科の学生代表らと討議しました。
 会議は,国連が提示した持続可能な開発目標(SDGs)を指標として昨年の会議で設定された四つのグループに分かれ議論しました。
 CLMV学生会議終了後,「国際交流(ベトナム)」履修者は,今回のプログラムで調査主題としてきたジェンダー問題についてバンコクのUN WOMENでブリーフィングを受け,シーナカリンウィロート大学英語学科の学生と交流学習を実施し,ジェンダー問題に関する意識調査をアンケート調査とインタビュー調査の二つで実施しました。

<ベトナムのプログラム>
 ベトナムでは,タイのプログラムで積み上げてきたジェンダー問題についてのアンケートとインタビュー調査を,ベトナム国家大学ハノイ外国語大学(日本言語文化学部)とハノイ貿易大学(国際経済学部等の英語による交流)の学生と行い,ベトナム国家大学ハノイ外国語大学で報告会を実施しました。また,タイ・ベトナムでの両報告を総括した締めくくりとして最終報告会をハノイUN HOUSEで英語により実施しました。

<参加学生の感想>
タイのシーナカリンウィロート大学では同大学の学生にジェンダーのアンケートの実施とインタビューを行った。私の1人目のインタビューの相手は,シーナカリンウィロート大学の広告モデルをしている女性学生だった。初めてのインタビューは,慣れないことばかりで反省点が多く,1つの質問と答えに対して深堀りができなかった。この反省点を生かして2回目から深いインタビューを心掛けていった。
 アイスブレイクでウクレレを弾いて,タイの学生と一緒に日本の代表的なバンドであるONE OK ROCKのwhenever you areを歌ったのが記憶に残っている。
 毎日が新しいことばかりで刺激的なベトナムの滞在で最後のイベントといえば,国連でのジェンダーに関するプレゼンテーションだった。チームの一人一人が,担当するトピックに関して真摯に向き合い,意味のあるプレゼンテーションになったと思う。学生のうちに国連の建物に入り,実際にそこで活躍している人と出会えたのはこの上ない喜びであった。(4年生)