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情報コミュニケーション
学部

2019年度インドシナ経済回廊研修プログラム(文部科学省「大学の世界展開力強化事業」採択プログラム)実施報告

2020年03月31日
明治大学 情報コミュニケーション学部

アユタヤ世界遺産にてアユタヤ世界遺産にて

シーナカリンウィロート大学のサクラ先生とシーナカリンウィロート大学のサクラ先生と

クロントイスラム住人の家でクロントイスラム住人の家で

バンコク DASTAの研修バンコク DASTAの研修

シーナカリンウィロート大学の学食にてシーナカリンウィロート大学の学食にて

アンコールワットにてアンコールワットにて

シェムリアップの貧困層の家庭訪問シェムリアップの貧困層の家庭訪問

プノンペン・スラムプノンペン・スラム

カンボジア工科大学との懇親会カンボジア工科大学との懇親会

プノンペン・王宮にてプノンペン・王宮にて

世界遺産ハロン湾にて世界遺産ハロン湾にて

ハノイジェトロ事務所、北川所長とともにハノイジェトロ事務所、北川所長とともに

ハノイの渋滞・バイクの渦ハノイの渋滞・バイクの渦

情報コミュニケーション学部は2019年8月25日から9月14日までの3週間,本学部設置科目「国際交流(インドシナ)」としてタイ,カンボジア,ベトナムの3か国を周る短期派遣プログラムを実施し,これに9名の学生(1年生2名,2年生6名,3年生1名)が参加しました。 本プログラムは大学の世界展開力強化事業の助成金及び,日本学生支援機構の奨学金を受けて実施しているものである。

このプログラムでは出発国となるタイにおいてプログラム全体に関わる教育目標・理念,持続可能な成長,持続可能な都市開発,持続可能な観光開発の三つについて学びました。これら三点についてタイ,カンボジア,ベトナムのそれぞれに文化と発展段階の異なる3カ国の4大都市バンコク,シュムリアップ,プノンペン,ハノイをめぐり,3大学と交流学習を行い,2つの国際機関・3つのNGOでブリーフィングやアクティブ・ラーニングを実施しました。 プログラムはハノイの大学との交流を除いて全て英語で行われました。

<派遣プログラム・スケジュール>(一部紹介)
8月
25日(日) 成田空港発 スワンナプーム(タイ・バンコク)空港着
26日(月) アユタヤ世界遺産にて研修
27日(火) シーナカリンウィロート大学(SWU)との交流学習
28日(水) シーカアジア財団にてブリーフィング,クロントイスラム研修,タイ政府持続可能な観光開発地域計画事務所(DASTA)にて研修
29日(木) SWUと交流学習会,報告会
30日(金) シェムリアップへ移動
31日(土) アンコールワットにて持続可能な観光開発についての研修

9月
1日(日) アキラ地雷博物館,シェムリアップ・キリングフィールド博物館にて研修
2日(月) NGOアナコットカンボジアにて研修,小学校校訪問
3日(火) プノンペンへ移動
4日(水) キリングフィールド,トゥールスレン見学
5日(木) カンボジア工科大学と交流学習
6日(金) カンボジア工科大学と交流学習・報告会
7日(土) 市内研修,ハノイへ移動
8日(日)  ハロン湾研修
9日(月)  ベトナム国家大学ハノイ外国語大学(ULIS)交流学習
10日(火) 技能実習生送出機関第一ハノイ,JETROハノイにて研修
11日(水) ULIS交流学習
12日(木) ULIS交流学習
13日(金) 報告会,空港に移動
14日(土) 帰国 成田空港着

<参加学生の声>

・バンコク(SWUとの交流学習について)
ともに学習をしていく中で,彼らの熱量に圧倒されることも多々あった。自らの意見をしっかりと持っており,それらを伝えるすべもよく理解していると感じられた。また,なによりもタイの学生はとてもフレンドリーで温かみのある人たちばかりだった。学校で見かけると必ず声をかけてきてくれ,SNSでも多数のメッセージをタイから離れた今でも送ってきてくれる子たちばかりだ。短い時間であったことが残念でならないが,限られた時間の中で濃い時間を過ごすことができとても貴重な経験となった。日本に帰ってもこの繋がりを大切にしていきたい。

・シェムリアップ
この滞在ではシェムリアップの暗い歴史や,現状も感じることができた。地雷博物館や,キリングフィールド,また,アナコットである。世界遺産であるアンコール・ワットがあり,観光地として栄えてきた一方で,まだまだ解決していない問題や忘れては行けない歴史が背後にあるということをどれだけの観光客が理解しているのかは分からないが,私たちはそれを知れて良かったし,その事実を忘れないようにしていきたいと思った。またいつか,シェムリアップをもう一度訪れてみたいと強く思った。

・プノンペン
テレビを見たり新聞を読んだりすることは,確かにその経済や政治状況を考える上では有効的かもしれない。しかし,実際にその土地に行き体験しないと知ることも感じることもできないことがたくさんあることを学ぶことができた。

カンボジア工科大の生徒との交流は実に刺激的なものであった。同じ年代の学生であっても彼らの勉強に対する姿勢に憧れをいだいた。SDGsにおいてどの項目が一番大事かという質問を通して,国によって選ぶものが異なること,SDGsの細かな意味の重要性が分かった。

・ハノイ(交流学習について)
自己紹介をした後,ULISの学生が和食についての発表をしてくれた。まず,自分の国の文化についてこれほどまでに関心を持って学んでくれていることに驚き,非常に嬉しく感じた。普段,何気なく食べている和食について,かなり詳しく紹介してくれたので,改めて自分の国の文化の奥深さを感じた。私が知らないことも紹介してくれ,自分の国のことを外国の方より知らなかったことが少し恥ずかしく感じた。グローバル化が進む現代社会ではあるが,世界の事だけではなくまずは自分の国のことについて知ることが大切だと感じた。