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オンライン講演会「いま,演劇を上演するということ」を開催しました。

オンライン講演会「いま,演劇を上演するということ」



 10月3日(土)に情報コミュニケーション学部日置ゼミ主催で、演出家でドナルカ・パッカーン主宰の川口典成氏をお招きしてオンライン講演会を行いました。新型コロナウイルス(Covid-19)感染症により2月末以降、多くの演劇公演が中止や規模の縮小を余儀なくされています。そうしたなか、7月に公演を行った川口氏に、実際の感染対策や感染症流行下で演劇公演を実施することについての考えなどをお話しいただきました。
 保健所とも連絡を取りつつ、厳重な対策を行った過程について具体的に説明しつつ、「このような状況だからこそ何としても演劇を行わなければならない」というようなヒロイズムに陥ることはしたくなかったという言葉は、これまでのドナルカ・パッカーンの公演で戦時下の日本戯曲に注目し、そこに見られる高揚感などに批判的に向き合ってきた川口氏ならではと感じます。
 後半は、国際日本学部の鵜戸聡准教授(アラブ・ベルベル文学研究)を交え、感染症流行や戦争といった非日常の状況における芸術や、現実とフィクションとの関係、オンライン化の進展は演劇にどのような影響を与えるのか、といったさまざまな話題について議論を行いました。