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シーナカリンウィロート大学(タイ)との学生交流実施報告

シーナカリンウィロート大学(タイ)との学生交流実施報告

 情報コミュニケーション学部は、2020年11月7日(土) 日本時間11:30-14:30/タイ時間 9:30-12:30に、シーナカリンウィロート大学人文学部とのオンライン学生交流を実施しました。本学部は2010年よりタイの大学との交流をはじめ、近年は「アセアン学生交流プログラム」を実施し派遣・受入の双方向の往来を含む交流を実施してきました。本年度は、残念ながら、コロナ禍のため実施が見送られましたが、両大学のコーディネータで協議を進め、関連の深い授業の参加者を中心に総勢80名程が参加する交流をオンラインで実施することができました。

 本学部からは「新興国事情」を履修する学生を中心に42名、シーナカリンウィロート大学人文学部からは「メディア」を履修する学生38名が参加し、下記のような内容で交流を実施しました。

目的: 日本とタイのメディアを比較し、そこから見える文化や社会の違いを発見する
交流内容: 明治大学、シーナカリンウィロート大学の学生がグループにわかれ、以下のテーマについてそれぞれ発表・ディスカッションをし、意見をまとめて全体に報告する。
グループ別テーマ: CM / SNS / 旅行番組 / お笑い / アニメ / 恋愛ドラマ / サスペンス / 人気あるYouTuber

 これらのテーマはタイで日本語を学ぶ学生たちが「メディア」の授業の中で日本の番組などを調べてきたテーマです。各グループがそれぞれで、日タイ双方が各国事例を紹介し合い、違いやその背景などについて話いました。話し合いの結果はその場でオンラインのスライドにまとめ、全体のミーティングで発表されました。短い時間でしたが海外の学生を身近に感じての交流を行う貴重な機会となりました。

参加学生の感想を以下にいくつか紹介します。
「グループ活動では日本人と同じようにシャイだなと思いました。よく笑いとても接しやすかったです。自分がタイに対して抱いていたイメージは東南アジアの国の一つでまだ発展途上で質素な感じだったが、今回実際に交流してみて自分のイメージとの違いがあって、世界に対して自分がいかに偏見を持っているかを知ることができた。」(1年)

「タイと日本ではやはり文化の違いがかなりあるのだなと今回の交流を通して実感しました。私は恋愛ドラマのグループでしたが、恋愛をする年齢に対する感覚の違いや、日本の恋愛ドラマの例として「5時から9時まで」をとりあげた際にタイではお坊さんが結婚や恋愛をすることはNGであり炎上してしまう設定だということをはじめて知りました。他のテーマにおいても日本とタイには大きな違いがあると知り、取り上げられた具体例などを自分で調べてみたいと思いました。」(1年)

「一番驚いたのはTwitterの使い方であり、(中略)タイの学生の方々は自分が政治に対して意見をする事に利用しているという事だった。このような政治に対しての姿勢は見習うべき事だと思った。」(1年)

「タイの学生たちとの交流を通じて、同じ年代、世代であるにもかかわらず、ここまで違いがあるのかと驚いた。もちろん共通点もあったが、互いに違った点については、とても驚くものばかりだった。特に、タイで今起きている政治的な問題について触れた際には、同じ年代の同じ若者でも、国民一人ひとりがどれだけ政治に対して積極的に向き合おうとしているのか、どのような考えを持っているのか、またそれらをどれだけ多くの人に伝えたい、発信したいと考えているのかなど、SNSという一つのテーマを見ただけでもとても詳しく見ることができた。他のグループの報告や質問なども聞いて、より一層互いの文化の違いを知ることや理解することの面白さや大切さを、短い時間でしたが知ることができた。」(2年)

参加学生による記念撮影