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情報コミュニケーション
学部

2022年度 国際交流(インドシナ)プログラム 実施報告1

2022年07月15日
明治大学 情報コミュニケーション学部事務室

石坂産業でのワークショップ1石坂産業でのワークショップ1

石坂産業でのワークショップ2石坂産業でのワークショップ2

石坂産業の施設見学石坂産業の施設見学

オンライン学生交流の開会オンライン学生交流の開会

小グループでの交流小グループでの交流

オンライン交流について講評オンライン交流について講評

参加記念のスクリーンショット参加記念のスクリーンショット

情報コミュニケーション学部は、設置科目「国際交流」を、海外留学生受入と派遣研修を含む形で実施してきましたが、2022年度は「国際交流(インドシナ)」を、ラオス、タイ、ベトナムの3カ国5大学とのオンライン交流プログラムとして開設し、実際の交流を6月から始めました。

このプログラムでは、本学部生は、同世代の東南アジアで日本語を学ぶ学生との交流を通じて文化の多様性を理解し、それらを尊重することを学びます。さらに、本年度からSDGsに関する学びを交流に取り入れています。留学生とともに学ぶことで、より自覚的に課題を理解し、取り組めるようになると期待しています。

情報コミュニケーション学部からは19名(1年生10名、2年生7名、3年生2名)が参加し、東南アジアの各協定校からは、以下の3カ国5大学の学生26名が参加します。
大学 人数
ラオス ラオス国立大学 5名
タイ モンクット王ラカバン工科大学 7名
  シーナカリンウィロート大学 4名
ベトナム ベトナム国家大学ハノイ外国語大学 5名
  ハノイ大学 5名

5月~6月の第一段では、まず、情報コミュニケーション学部の学生はアセアンとSDGs(国連持続可能な成長目標)について学び、6月4日にSDGsのGoal12について日本における先端事例となる石坂産業でのフィールドワークを実施しました。また、アセアンの学生たちとの最初のオンライン交流学習を6月11日に実施しました。

7月~8月の第二段では、情報コミュニケーション学部の学生はアセアン各国についてさらに学び、日本・タイ・ラオス・ベトナムの4カ国6大学による文化交流とSDGsのGoal12についての報告会を実施します。情報コミュニケーション学部の学生による最終報告会は本年のホームカミングデーにて実施する予定です。

2022年6月4日 石坂産業でのフィールドワーク
石坂産業は受け入れた産業廃棄物の98%以上をリサイクル資源に再生している資源リサイクル業の日本のリーディンク・カンパニーであり、同企業での研修では、同企業のリサイクル事業のみならず、里山再生事業等を通じた社会貢献活動を通じた地域社会との信頼性の構築、「所沢ダイオキシン騒動」として知られる報道被害の問題とこれへの同社の対応などについて学びました。(なお、同報道事件の時点で石坂産業は廃棄物処理の施設をダイオキシン等の汚染物質を排出しない最先端の機械で操業していた。)

2022年6月11日 オンライン学生交流
各国・各大学のメンバーを含むように、4~5人の小グループと、9人によるトークグループの2通りのグループを作り、自己紹介、「学生生活」、「食文化」など与えられたテーマについてのおしゃべりを楽しみました。次回の8月のオンライン交流まで時間が空きますが、SNSを用いて、今回設定した小グループでの親密な交流が継続することを期待しています。
また、8月の交流に向けての課題が与えられ、各国・各大学のグループで取り組むことになります。

以下、各大学の学生によるコメントを紹介します。

<ラオス国立大学・2年>
日本の大学生とタイとベトナムの大学生と色々なことが話せました。それに楽しくしゃべれました。いい機会でした。

<モンクット王ラカバン工科大学・2年>
まずはいろんな友達ができて良かったと思います。そして最初はすごく緊張しましたが、日本の学生がすごくサポートしてくれて、良かったと思います。楽しかったです。ありがとうございます。

<シーナカリンウィロート大学・3年>
今日はみんなと話してみたら、みな親切で、とても話しやすかったです。私が思ったのは、言語はたくさん使わないと上手にならないので、今回の交流に参加してみると自分の日本語がさらに上手になったのを感じました。参加できて、よかったなと思っています。

<ベトナム国家大学ハノイ外国語大学・3年>
日本人の学生ともっと勉強になって、皆さんから機会をもらいました。そして、日本の文化、特に日本の食の文化についても、わかるようになりました。楽しい時間を過ごしました。ありがとうございます。

<ハノイ大学・2年>
今日は日本とラオスと、タイの方と話しました。食べ物とか、行きたいところとか、沢山のことについて話しました。とても嬉しかったです。今日の交流会に参加できて本当にうれしいです。

<情報コミュニケーション学部・2年>
今まで自分が体験したことのなかった多国籍の学生が集まるプログラムなので、楽しみにしていました。自分の想定以上に日本と東南アジアの状況は違うと感じさせられました。東南アジアの学生は、日本語を本気で上手くなりたいと考えているため、こちらもその思いに応えるべく、積極的に日本語で話しかけていく必要性を感じました。

<情報コミュニケーション学部・1年>
今回のインドシナの学生たちとの交流を経て、彼らの日本語への興味の熱意を感じ、こちらも本気で取り組むことができました。彼らからの視点の意見を聞いたことで、自分以外の視点に立つことの大切さを実感し、今後の国際問題への解決にも必要なものであると考えました。

<情報コミュニケーション学部・2年>
オンライン交流を通じて、純粋にコミュニケーションを楽しむことができました。その上で、自分の意図が相手に伝わるようにするためには、どのような言葉を選んだら良いのか、また、どのようなジェスチャーを加えたら相手に伝わりやすくなるのかを意識しました。このことは、国籍に関わらず、日本人対日本人のやり取りでもとても重要なことだと思います。勉強内容を共有することで、共通の目標ができるため、お互いの学習意欲を高めるモチベーションになります。また、なにより人と人とのコミュニケーションであることを忘れずに、今後の交流を楽しんでいきたいと思います。

【日程】
5月14日 イントロダクション ASEAN概説・短期学生交流について
5月28日 地球規模課題を考える
6月4日  石坂産業で環境問題のフィールドワーク
6月11日 日本・タイ・ラオス・ベトナムの4カ国学生の日本語による異文化交流
7月2日 東南アジアにおける日本企業の役割
7月9日 タイの政治・社会状況について
8月1日 ベトナムの政治・経済・社会状況について
8月2日 オンライン学生交流(1):互いの言葉を知る
8月2日 オンライン学生交流(2):互いの言葉を知る
8月3日 オンライン学生交流(3):フィールドワーク報告
8月3日 オンライン学生交流(4):環境問題についての意見交換
8月4日 オンライン学生交流(5):まとめ- 学生交流で得たこと
10月23日 交流経験の報告 (ホームカミングデー)