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情報コミュニケーション
学部

【情コミ・横田ゼミ】イスタンブールで海外実習を実施しました

2025年09月30日
明治大学 情報コミュニケーション学部

スレイマニエ・モスクe-height:24.0pt;vertical-align:baseline"> 情報コミュニケーション学部・横田貴之ゼミナールは、国際政治、比較政治、国際情勢、異文化理解に関する研究を行っています。2025年9月1~6日、中東諸国の政治体制および宗教に焦点を定めたの比較文化考察を行うめに、イスタンブール市内で海外実習を行いました。ゼミ教員の他に、4年生5人、3年生2人が参加し、夏のイスタンブールで刺激的な実地体験をしました。

 本実習の主な目的は、混乱の続く中東地域において、多数の外国人移民・難民を受け入れつつ安定的な政権運営を行っているトルコの現状について、比較政治学の観点から学生自身が調査をすることでした。日本で報じられる中東は紛争やテロのイメージが強いのですが、自分たちで実際に体験するトルコはその通りなのか、それとも違うのか?この問いを念頭に、学生たちは自分たちの足を使ってイスタンブール市内で調査を進めました。そこで目にしたのは、我々と大きく変わらない一般市民の日常生活、路上や電車内で多数目にしたシリア人難民、イスラーム的伝統と世俗化の混在などでした。今回の実習に先立ち、私たちのゼミではトルコの政治状況について事前学習をしました。そのため、自分たちで実際に見聞する現地の実態は必ずしも日本で得た知識と同じではないということを経験しました。

トルコにおけるイスラーム文化を視察することも本実習の目的の1つでした。イスタンブールには多数の歴史的建造物があり、いくつかのモスクを訪問しました。エルドアン政権下でモスクに転換されたアヤソフィアでは、同政権のイスラーム主義的政策を体感できました。モスクやマドラサにおける多様なイスラーム建築を実際に見ることができたのも大きな収穫でした。また、各学生の研究テーマに応じた自由行動の時間を設け、それぞれの研究調査を進めることができました。

 歴史的建造物と近代建築が混在する高層ビルが立ち並ぶイスタンブールの街を歩き、買い物や食事を楽しむことを通じて、参加学生それぞれが鮮烈な異文化体験をしました。自分自身の知覚によって現地を学ぶことがまさに海外実習の醍醐味と言えるでしょう。暁のアザーン(礼拝の呼びかけ)に目を覚まされ、睡眠不足で厳しい日差しの下を迷い歩いたことも、現地ならではの貴重な経験でした。
 

 

横田貴之ゼミナール 


アヤソフィア


スレイマニエ・モスク


露店でシミット(トルコのパン)を購入(旧市街)