研修初日 シーナカリンウィロート大学 人文学部前にて
明治大学アセアンセンターにて
王宮見学
現代芸術学部でタイの舞踊を学ぶ
小グループでの市内観光(1)
小グループでの市内観光(2)
合同発表会
修了式
2025年度「国際交流(タイ)」実施報告
【派遣プログラム】
情報コミュニケーション学部設置科目「国際交流(タイ)」の履修者が、タイ・バンコクにて派遣プログラムを行いました。本プログラムは本学部の協定校であるシーナカリンウィロート大学との短期学生交流プログラムです。事前学習、派遣プログラム、帰国後の事後学習を含め、「国際交流(タイ)」(2単位、通年科目扱い)を修得することができます。
今年度の派遣プログラムは、「国際交流(タイ)」履修者の情報コミュニケーション学部生22名(1年生6名、2年生12名、3年生1名、4年生3名)が参加し、8月25日から9月8日の日程で行われました。
このプログラムの主な目的は、文化や価値観の異なる東南アジアで日本語や日本について学ぶ同世代の学生との親密な交流を通し、様々な「気づき」を経験してもらうことです。自分自身や日本の文化を見直す機会となるでしょうし、将来多様な背景を持つ人々と共創・協働できる力を養うことにも繋がります。今回参加した学生たちも、授業ばかりではなく、長時間、タイの友人たちと親密に交流し、たわいない会話からもそれぞれが多くの「気づき」を得られました。
中でも重要な取り組みとして、タイの学生との合同発表があります。今年度はSDGsに掲げられている課題がテーマとして与えられ、これについて一緒に考え、以下のような事柄についてフィールドワークを行い調査・考察した内容を発表しました。
・タイでのプラスチックごみの問題
・LGBTQ+とその未来 差別を無くすために
・タイのお寺における食品ロスマネジメント
・都会の安全性
・観光客の問題と住み続けられる街づくり
・タイの伝統的なタラートを次の世代に繋げるためには?
・学食での食品ロス削減
・バンコク運河沿いのコミュニティにおける課題と取り組み
主なプログラム日程は以下の通りです。
≪2025年度 タイ派遣プログラムスケジュール(一部紹介)≫
8月25日(月) バンコク到着
8月26日(火) シーナカリンウィロート大学(SWU)にて開講式、交流会、SWUツアー
8月27日(水) 合同発表準備学習
8月28日(木) 王宮見学 (SWU4-5年の学生と)
8月29日(金) タイの音楽・舞踊 (現代芸術学部の学生との合奏・舞踊)
現地で活躍する卒業生との食事会
8月30日(土) 自由行動日
8月31日(日) 自由行動日
9月1日(月) 市内観光(SWU学生企画による小グループツアー)
9月2日(火) 合同発表準備学習
9月3日(水) 文化交流 / フィールドワーク
9月4日(木) フィールドワーク / 合同発表準備学習
9月5日(金) 合同発表会、修了式
9月6日(土) アユタヤ観光(SWU学生と)
9月7日(日) 自由行動/帰国(機中泊)
9月8日(月) 羽田到着
【事後学習】
2025年10月18日(土)に帰国後の成果報告会を行いました。タイでの経験を通して得た気づきを具体的なエピソードとともに発表し、本プログラムを締めくくりました。
以下、参加学生のコメントや、報告会での報告内容から一部抜粋して紹介します。
≪研修全般について≫
日々、新たな発見と学びでいっぱいで、特に日本の学生と交流することで、人の温かさと優しさを実感しました。(1年女子)
この研修を通して、日本での常識が全てではないこと、そして違いを受け入れることで自分の視野が広がるという大切な気づきを得ることができました。(1年女子)
この研修を通して、文化や価値観の違いを理解することの大切さ、そして自分の「当たり前」を見つめ直すきっかけを得ました。本当に刺激的で貴重な体験でした。(2年女子)
タイへ留学生やタイを含む多くの国で働いてきた先輩の話を伺う機会がありました。多様な生き方や働き方に触れることで、自分の視野が広がり、これからの人生をより柔軟に考えるきっかけになったと思います。(1年男子)
学校外でも通訳をしてくれたり、日本人が知らないおすすめの場所へ連れて行ってもらったりもしました。現地の人とここまでコミュニケーションを取ることができる機会はとても貴重で、ただ観光で訪れただでは得られないものだったと思います。(4年男子)
私は学生最後の学年である4年生で大冒険と大発見の連続だったこの国際交流(タイ)に参加できて本当によかったと感じています。(4年男子)
≪タイの学生との交流について≫
タイの人たちは積極的に話しかけてくれて、うまく言葉が通じなくても一緒に遊んだりフィールドワークをしたりする中で、自然と笑い合えることが嬉しかったです。(1年女子)
学生は勉強熱心で一生懸命に取り組んでいて、日本語や日本文化に真剣に向き合っていることがとても伝わってきました。(1年女子)
タイの学生の間違いを恥ずかしがらずに一生懸命学ぶ姿勢や、前向きで楽観的な考え方にも刺激を受けました。(2年女子)
タイの学生は、日本の学生ほどは周りを気にせずに無邪気に振る舞い、何事にも自分に自信を持って積極的に飛び込んでみるなど、リスクを恐れないところがあるように感じました。これは私にとって衝撃で、これからの生き方について考える良いきっかけとなりました。(4年男子)
日本に帰ってからも、今でもDMで時々会話することがあって、向こうの人と仲良くなれたのは本当に嬉しかったなと思うし、この友人関係を大切にし、これからもやり取りを続けたいなと思います。(2年男子)
≪合同発表での取り組みから感じたこと≫
授業やディスカッションの場でも、自分の意見をはっきりと述べる姿勢に衝撃を受け、刺激を受けました。(1年女子)
宗教が生活に根付いているということに驚きました。タイの学生と一緒に寺院を訪れ、礼拝の仕方や募金のお金の使い途について教えてもらいました。現地で実際に体験することで、タイの人々の価値観の豊かさや優しさを強く感じました。(2年女子)
私はスラム街に行き、それが良い経験となりました。危ない街という漠然としたイメージしかなかったので、行く前は本当に怖くて不安でした。観光客だけでは行くべき所ではないとは思いますが、スラム街の中にも学校があって、温かい家族のコミュニティという雰囲気がありました。家はボロボロだったりと環境についての問題点はありますが、そこにもそれぞれに大切な生活がある場所だと感じられ、それを踏まえて考察することができました。(2年女子)