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岩渕輝ゼミナール<生命思想、生命倫理>

岩渕輝ゼミナール<生命思想、生命倫理>

ゼミの教室風景。スライドの両側からゼミ生4名が“腕出し”している様子。写真外にゼミ生1名(撮影係)。

ゼミナールテーマ

<いのち>関連の問題を生命思想と生命倫理の観点から掘り下げる

ゼミナール活動の進め方

 <いのち>と関係のある様々な問題を扱ったテキストを、生命思想と倫理的観点を重視しながら輪読します。輪読のほかには、各自のテーマを紹介していただき、それについてゼミ生全員で議論する時間も設けます。
 毎週のゼミでは発表当番を決め、発表者の問題提起をうけてゼミ生全員で議論します。議論の際にはグループをつくることもありますが、発表当番の際にはグループではなく単独で発表していただくことがほとんどです。
 多様な意見に触れながら、自分がとくに関心のあるテーマを絞り込み、関連文献を調査しながら2年間かけて掘り下げていただきます。事実を踏まえて物事を考える力を養ってください。

ゼミの特色・教員からのメッセージ

 私のゼミは文系のゼミです。私は大学院生時代にサルの脳の研究をしていたことがあります。具体的には、青い色を見せられたら「レバーから手を放す」、赤い色を見せられたら「レバーを押さえたままじっとしている」ようにサルを訓練し、その課題をやっている最中のサルの大脳に電極を刺して神経細胞の活動を記録していました。このように以前は理系の研究していましたが、私は20年以上前に「文転」し、以来、<いのち>の考え方についての思想史(生命思想史という人文学の研究分野)を専門とするようになり現在に至っています。<いのち>の問題を扱う場合、生物学の基礎知識が必要になるため、私のゼミを理系のゼミだと勘違いする人が時々いますが理系のゼミではありません。文系のゼミですので、生物学の基礎知識ゼロでも問題ありません。
 私の本当の専門は生命思想史の中でも19世紀ドイツの生命思想ですが、ここ数年、現代の生命思想にも手を広げているうちに、生命倫理と関係のある問題も研究対象になりつつあります。そこでゼミでも、医薬品の健康被害、感染症ビジネス、食の安全、遺伝子組換え、脳死・臓器移植、戦争など、<いのち>関連の社会問題を扱いながら、その背後の生命観・生命思想について議論する時間が増えています。ですので、生命倫理や医の倫理に関係のある現代の問題に関心のある人も歓迎します。
 私のゼミはゼミ生の自主性を尊重するゼミですので、ゼミの時間以外のイベントについては基本的に私が率先して企画することはしていません(企画はゼミ生次第)。参考までにゼミの雰囲気が伝わるように、当解説ページの写真を撮影したときの会話の流れを書いておきます。私「ゼミ紹介に使う写真がいるみたいなので、撮影に協力してください」。ゼミ生「今の時代ネットに顔出しするのはリスクがあるので、顔は出さずに腕だけ写すのでもいいですか?」。私「全然かまいません。好きなようにしてください」。ゼミ生「では、“腕出し”だけにします。私たちって、リテラシー高いですよね! 先生は写真に入らないのですか?」。私「入りません。“腕出し”もしません。みなさんで自由にやってください」。