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多種多様な分野が相互につながりあうことで,主体的に深めたくなる「ガクの情コミ」

教員と学生による座談会(2020.01.23)

多種多様な分野が相互につながりあうことで,主体的に深めたくなる「ガクの情コミ」



さまざまな分野の学びが集う情報コミュニケーション学部。学生たちの自主性を尊重する、自由度の高いカリキュラムも大きな特長となっています。その魅力や環境、学びについて、学部長を始めとする教員と学生たちが語り合いました。

分野を越えてつながる自由度の高い学び

—社会科学(法学や経済学、政治学、社会学など)を「情報」や「コミュニケーション」といったキーワードを軸に多様な分野と交わりながら展開する、情報コミュニケーション学部。本学部ならではの魅力を、どのように感じていますか?

須田 努 学部長 大黒 岳彦 教授 島田 剛 准教授 山内 勇 准教授 後藤 晶 専任講師 坂本 祐太 専任講師

島田 私は本学に来るまでの23年間、国際協力機構JICAで医療に携わってきました。医療の現場では、さまざまな分野の専門家たちが協力しながら、保健の問題や貧困と立ち向かっています。多種多様な学びが揃う本学部には、その環境に似た雰囲気が漂っていて、とても心地よいですね。
後藤 ここで学ぶ学生のみなさんが持っている、自由闊達な空気感にも本学部らしさが表れているように思います。好き勝手にする自由さとは違う、厳しく管理されない分、自ら考えて行動する自主性が育まれている。その自由さが、物事をさまざまな側面で捉える発想力にもつながっているように思います。
山内 イノベーションの分野においても、その起爆剤となるのは、自由な発想、そして幅広い知識。多分野の学びが揃う本学部は、その条件を満たしていると言えます。私の想像以上にさまざまなことに興味を示す学生も多く、教員も自身の成長につながる高いモチベーションで教育に臨める環境だと思います。
坂本 私は言語学を担当していますが、専門分野である文法以外の話題にも興味を示してくれる学生の多さに感心しています。それは、文法以外の領域へ学びを広げるきっかけにもなりました。学びを他領域につなげていく面白さを感じられる、そんな魅力を持つ学部だと思います。
大黒 さまざまな分野の学びが、複雑に多様に絡み合っている、さながらジャングルのような学部。日々講義を繰り広げる中で新たな研究対象が現われ、教員もスキルアップを求められる。教育者にとって刺激的な環境であり、それがこの学部ならではの面白さだと思いますね。
須田 10年以上、ずっと楽しいと感じながら過ごしてきました。豊かな感性を持つ学生のみなさんや多様な分野の研究からの刺激で、私自身の研究も面白い変化を続けています。教員が成長し続けているからこそ、教育にも変化が生まれ、それが学生のメリットにもなっていく。日々アップデートされていくことも、本学部の大きな魅力になっていると思います。
Desty 本気で学びたいことを探すことが入学の目的でしたので、法律やジェンダー、経済、言語など、さまざまな学びに触れられる点が私にとって一番の魅力でした。学ぶ意欲があればどんな科目でも挑戦できる自由さを実感しています。
三輪 大学では全員で同じことを学ぶのではなく、人と違うことに取り組みたいと考えていました。数々の選択肢がある本学部でなら、きっとやりたいことが見つかると思いました。カリキュラムを自由に決められる仕組みに満足しています。
田村 高校のときに参加した説明会で、本学の自由度の高さを知り入学を決めたのですが、やはりそこが一番の魅力だと思います。自分が学びたいことに集中できる環境がうれしいですね。
宮崎 さまざまな分野に挑戦できることに、大きなメリットを感じています。自分に合うかどうか、取り組みながら考えることもできます。最後まで続けるかどうかは、自分次第。自由さがある一方で、自らの選択への責任感も養われました。

一人ひとりが自分だけの学びを見つける

—好奇心のおもむくままに、自由な発想で多様な学びを展開できる環境。一人ひとりに、自分だけのキャンパスライフがある。どのような学びが展開され、その先に何が広がっていたのでしょうか。

4年 NSENGIYUMVA DESTY 3年 田村 優奈 3年 三輪 大地 3年 宮崎 怜子

島田 私の専門は国際経済学なのですが、専門的な理論を応用して、社会の分析ができるように教えています。アフリカの経済発展について外務省へ提言するという取り組みを行いましたが、大切なのは学生自らが考えて行動すること。さまざまな学びを経験して、スペシャリティのある人材を目指してほしいと思います。
後藤 机上で済ませず、自ら体験することで学びが深まる。例えばゲーム理論を学ぶ際も、頭と体を使った実験に取り組んでもらっています。興味を持って挑戦する中で、ブレイクスルーが生まれる。ぜひ、自分の武器を磨いてほしいですね。
山内 製品開発・イノベーションは、理論として身につけるのではなく、自ら取り組んで、その大変さを実感してほしい。それが深い学びになるからです。AIと共存していく時代を生き抜く力を、本気になって身につけたい人を待っています。
坂本 言語学という枠にとらわれず、自然科学や社会科学、脳科学まで取り入れることで、本学部らしい学びを実践できていると感じています。どんなことにも苦手意識を持たず、少しでも興味があったらトライしてほしいと思います。
大黒 学生の皆さんは、どのようなテーマに取り組むにしても、「人と違う」ということにこだわってください。学びと経験のジャングルで、ヒトにしかないクリエイティビティを磨き上げてほしいですね。
須田 「ガクの情コミ」は楽・ しい学・ 問を提供しています。学生たちからは、私たち教員の想像を越えた多種多様な意見や要望がでてきます。私たちはその声に学び、さらにカリキュラムを進化させていく。ぜひ、学ぶことを楽しんでもらいたいと考えています。
Desty 入学した頃は、教育や貧困問題に興味がありましたが、やがて母国の観光産業に興味を持ったり、将来は国際的に活動できる職業に就きたいとも考えるようになりました。学びたいことを見つけ、深められる環境に感謝しています。
三輪 人と違う学びのテーマを求め、今は人がなぜ非合理的な行動をとってしまうのか、そのメカニズムの解明に取り組んでいます。何を学びたいか、どうなりたいか、を考えることができました。
田村 心理学に興味があった私ですが、現在取り組んでいるのは商品開発。人々の心の動きから、購買行動、マーケティング、モノを売るプロセスへと関心が移った結果だと思います。自分で考え、自分でレールを引く。そんな学びを体験したい人に、おすすめしたい学部です。
宮崎 私が見つけた学びのテーマは、日常生活に溢れている言葉。学問は、教科書の中ではなく、身近なところにもある。受験生のみなさん。やりたいことを見つけるよろこびに出会ってください。

集合写真

 登場する人物の在籍年次や役職などの情報は、取材当時のものです。