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国際日本学部

オンラインでプレゼミ開始!ー岸ゼミの取り組み紹介ー

2020年04月06日
明治大学 中野教務事務室

福田さんによるオンラインプレゼミ企画者の二人へのインタビューの様子福田さんによるオンラインプレゼミ企画者の二人へのインタビューの様子

新年度が始まりました。新型コロナウイルス感染症の影響で、授業開始が5月7日からになりましたが、こういう時だからこそ、今できることを探してやっていこう!と動いている国日生がいます。

今回は、福田樹生さんが、岸ゼミでのオンライン活動について、その企画、実施を行う小嶋春香さんと堀田栞奈さんにインタビューをしてくれたのでご報告します。



岸ゼミでは、正課としてのゼミナールとは別に、学生が中心となって企画立案、運営するプレゼミを日々実施しています。これまでも、SDGsを考えるワークショップ、小学生のための英語教材開発と授業の実施など、様々な活動をゼミで実施してきましたが、新型コロナの拡大により対面での集まりが難しくなり、岸ゼミでは、普段のゼミ活動で活用していたZoomというテレビ会議でオンラインプレゼミをはじめました。

そのオンラインプレゼミを企画してくれた小嶋春香さん、堀田栞奈さんに、プレゼミの裏側に迫るべく話を聞いてきました!


◾️「ゼミのみんなに会いたい!」が原動力

福田「なぜオンラインプレゼミをやろうと思ったんですか?」

小嶋「そもそも、春休みもゼミのみんなと会いたいっていう気持ちが強かったです。就活やコロナウイルスで不安になっている人もいると思うから、みんなに会って話をすることで不安を解消できるんじゃないかと思いました。」

堀田「“みんなで”就活やコロナを乗り越えるという意識はありました。2月に対面形式でのプレゼミを2人で企画したんですが、今後も継続的にやっていきたいと思ったんです。コロナの状況が日に日に悪化する中で、オンラインなら気軽にみんなが集まれそうだからオンラインでやってみよう!ってなったんです。」


◾️久々の再会で盛り上がるオンラインプレゼミ

福田「その2人の熱い想いで開催に至ったプレゼミですが、二部構成だったと聞きました。具体的にどんなことされたんでしょうか?」

堀田「第一部は『コロナに負けない!どんどん使っていこう就活サービス』。参加者の中で1人5分程度のプレゼンを行い、みんなが実際に使ってみて良かった就活サービスや就活スペースなどをシェアし合いました。就活の悩みを打ち明けたり就活の軸を共有したりと貴重な情報共有ができ、時間を忘れて話していました。」

小嶋「第二部は、オンライン飲み会です!それぞれの家でお酒やジュースを用意して、画面越しに乾杯したり飲んだりするという企画です。第一部に引き続き、互いの近況報告や就活の話が続くも、途中でクイズ大会になったりして盛り上がりました。」


◾️「とりあえずやってみよう」で得られた学び

福田「お二人のお話を聞いているとすごく楽しそうな雰囲気が伝わってきました!ただ、オンラインだからこその難しさもあったのではないでしょうか」

小嶋「実際オンラインプレゼミは難しさや課題感を感じる部分もありました。でもやっぱり、外出が難しい状況下で、みんなと話せる、顔が見えるというのはとても嬉しかったですね。オンラインだからこそ、対面では集まりにくい夜遅い時間でも集合できました。これはオンラインプレゼンをやる醍醐味だと私は思います。」

堀田「もちろんメリットもありましたが、福田さんがおっしゃった通りオンラインならではの3つの難題にもぶち当たりました。①話すタイミング、②誰が話しているかわからない、③変に緊張して普段通り話せない、とみんなも感じていたようです。また、オンラインプレゼミを通して、これら課題は克服できるものであるとも同時に思いました。私たちはZoomというアプリケーションを使ってオンラインコミュニケーションを取っているのですが、回数を重ねるごとにZoomの機能も使いこなせるようになりました。最近は就職活動でビデオ会議システムを使うことも多いので、何事もやってみることが大事なんだなとしみじみ思いました。」

小嶋「実は他にも面白い気づきがあったんです。それはオンラインだからこそ自分なりの参加方法ができるということです。あるゼミ生はお兄さんと部屋を共有している関係で、声を出せない時が多かったんですね。そんな時に彼は手元のメモ帳に『それいいね!』『賛成!』などと書いて画面越しに見せてくれました。このように、オンライン上でも個性や環境要因を生かしたコミュニケーションが生まれると知り、オンラインでも多様な会話を生み出せるのだと興味深く感じました。」

堀田「私はオンラインで話すときは対面形式の時以上に聞く側の姿勢が大切だと学びました。対面だったら直接反応が得られるけれど、みんな雑音を入れないためにミュートして聞いてくれるのでそれがスピーカー側からしたらプレッシャーに感じる節もあります。だからこそ、相槌や表情の変化を表現して聞く側が『しっかり聞いてるよ!』という姿勢を伝えるのがオンラインコミュニケーションで大事だと思った気づきです。」


◾️新たな野望———“岸ゼミ Lounge”始動

福田「ありがとうございます。ズバリ、最後に今後のプレゼミの展望を聞かせてください」

堀田「新年度に入ると、他のゼミナール活動もオンラインで進められることになると思います。新型コロナの拡大防止のため大学キャンパスで集まることは難しいかと思いますが、私たちも、そうであれば、自発的にオンラインシステムを使って、オンラインプレゼミを絶えることなく続けていきたいと思います。特にゼミ活動は、専門について深めるだけではなく、多種多様な学生が日々交流し、学び合いの関係を構築する場です。オンラインでのゼミや授業だけになると、そういった人間関係構築の部分がかけてしまう可能性があるため、私たちは、オンラインでのプレゼミがその役割を担えるのかなと思っています。」

小嶋「今までは同期での交流に注力してきましたが、新しい3年生も迎えて新体制になった今、新3年生と4年生が学年に交流できる場もつくっていきたいと考えています。その名も「岸ゼミ Lounge」。いつもみんなが揃っているわけではないけれど、そこに訪れたらみんなに会えるコミュニティをオンライン上につくるという構想です。この度のオンラインプレゼミの試みで、私たちは「工夫次第でオンラインでできることはたくさんある」ということを学びました。今後もコロナに負けず、オンラインで不可能だと考えられていることも、「やってみよう!」の精神で可能にしていきたいと思います。」

報告:福田樹生(国際日本学部岸ゼミ4年生)