卒業生の声
国際日本学部山脇ゼミが小学生向け多文化共生ワークショップをオンラインで開きました
2020年07月31日
明治大学 中野教務事務室
ワークショップ終了後に参加した小学生と一緒に
ワークショップ班のメンバー
国際日本学部山脇ゼミは、2020年7月25日に小学校5、6年生を対象とした多文化共生ワークショップを、Web会議システムZoomを使って開催しました。首都圏を中心に、茨城県や青森県、大阪府など国内各地、またカナダや中国といった海外からの参加者もあわせて、32名の小学生が参加しました。
山脇ゼミでは、2017年度から小学生向け多文化共生ワークショップを実施してきましたが、今年もゼミ生の話し合いの中で、子どもの頃から多文化共生について触れられるとよいという意見が出され、「小学校高学年の子どもたちに世界には様々な文化があること、また多文化共生をより身近に感じてもらうこと」を目的とし、約3ヶ月の準備期間を経て開催に至りました。
参加者募集に用いたプログラムの紹介文は以下の通りです。
「インドネシアからやってきた転校生のナギラちゃん。異なる文化を持ったクラスメイトがいると、どのようなことが起きるのかな。実際の授業の様子を再現した動画を見ながら、どうしたらナギラちゃんも楽しい学校生活を送れるようになるか、大学生のお兄さん、お姉さんと一緒に考えてみよう!」
ゼミ生がオリジナルで作った学校生活に沿った動画を見てもらい、そこで起こりうる課題について、5,6人ずつのグループに分かれて話し合いを行いました。グループの中では多くの参加者が積極的に発言している様子が見られ、自分の実体験に基づいた話をしてくれる子もいました。
オリジナルの動画制作は多くの方に何度もアドバイスをいただき、編集に編集を重ね作り上げました。新型コロナウイルスの影響で、ゼミの活動はオンラインに限られていたため、パワーポイントを用いてフリー素材のイラストを駆使した動画にしました。小学生にも理解できる分かりやすさ、誤解を生まない表現方法、声の吹き替えなど、6月に山脇ゼミで制作したコロナ関連動画の反省点も活かしながら、納得のいくものに仕上げることができました。
対象が小学生ということもあり、当日は場の空気をとにかく明るくすることを心がけました。常に笑顔を忘れない、参加者にたくさん問いかけてみる、そして何よりゼミ生が元気に進行を進めることを意識しました。終了後のアンケートの中に、ゼミ生が作り出す雰囲気や親近感に対する評価が多かったので、理想に近い形で進行を進められたのだと思います。
当日印象的だったことは、参加者の小学生がチャット機能を使い、頻繁にコミュニケーションをとっている姿でした。ゼミ生も一つ一つのコメントにチャットで答えました。最後に参加者の感想をチャットで聞いてみたところ、非常に多くの「楽しかった!」というコメントをいただくことができました。「動画を使った授業が凄くわかりやすかった。」「転校生、外国人の気持ちがわかった。」「セッション担当のお姉さんが優しかった」「また今日のような企画をやってほしい。」などといった感想もあり、3ヶ月間準備したゼミ生、特にワークショップ班の7人は非常にやりがいを感じることができました。
オンラインでの開催ということで、途中にネット接続のトラブルなどもありましたが、何より参加者の小学生が楽しみながら多文化共生について考えられたことが、私たちにとっては嬉しいことでした。話し合いも非常に活発で、子どもたちからも笑顔が見られたので、主催者側、参加者側どちらも多くのものを得られた時間でした。また開催してほしいという声も複数あったので、ぜひ開催したいと思っています。
終了後のアンケートで保護者からいただいたコメントは以下のとおりです。
「とても楽しそうに参加していました。大学生が身近に感じられたようです。」「小学生が飽きのこないような構成となっていて、工夫されていると思いました。」「大学生の歳の近いお姉さんやお兄さんが優しく楽しく進行してくれたので、初めてZOOMでの授業だったが、緊張することなく自分の意見を積極的に言うことができていた。」「ゼミの皆さんが子供たちを上手く誘導して、活発な意見を引き出して下さり、子供もとても楽しんでいるように見えました。終了後もイスラム文化に興味を持ち、ネットで調べたりしていました。多様な文化に今日を持つきっかけを与えてくださったことに感謝します。」「素敵な機会をありがとうございました。大学生の皆さんのこどもたちを飽きさせない盛り上げ方や、こどもたちへ発言をうながす進行には感心しました。」「グループで話し合う時、活発に意見が出されているのが印象に残りました。異文化への関心が高い子が参加している中で、自分の当たり前が当たり前ではないこと、相手を知ることの大切さを改めて感じることができたのではないかと思います。大学生の皆さんの細やかさや熱い思いが伝わる1時間でした。貴重な体験をさせていただきありがとうございました。」「子供たちのチャットに、思いやりを感じました。例えば『音が聞こえません』というコメントに対して『大丈夫?』と返事する子もいたりました。ナギラちゃんのような子に寄り添ってあげられる子たちになってほしいと思いました。」「お世話になりました。在籍する小学校にはあまり異文化を持った子どもはいないので、こういう機会で世界には色々なバックグラウンドを持つ子がいると知る機会になったのではと思います。今後ももしこのような機会があれば、参加させていただきたいと思います。」「このコロナ禍で、日常的にZoomを使うようになり、世界各国の方々と繋がれています。このイベントもそうですが、自分が世界の一員であることの自覚を持てるような企画は大変ありがたいです。」
以下のコメントは、ゼミ生たちにとって特にうれしいものでした。
「沢山の参加者、海外からの参加もあり、とても刺激のあるワークショップでした。帰国児童や外国から来た同級生もクラスには数名おり、まさに学校でも多文化共生が日常となっています。気遣うことや声がけが自然にできていること、共に学び、遊び、それらを通してとても仲良しになり、お互いの文化の違いや国のことなど率直に疑問に思うことを聞けるのは、小学生だからこそなのかなとも思います。これからも他文化への理解を深めると共に、人間として他者を認めることの大切さを胸に留め、成長してほしいと思っています。」
「オンラインにより、全国や海外のお子さんたちと一緒に学ぶことができ、娘にとって、楽しいひとときとなったようです。大学生の皆さんが、しっかりと準備をされ、また、優しくスムーズにワークショップを展開されている姿に感銘を受けました。多文化共生をテーマに、年代や空間を越えて共に学び合う様子を拝見し、ポストコロナ期の新たな学びの姿を垣間見た感じがしました。」
最後に、山脇ゼミワークショップ班7名のコメントです。
動画作成から当日の進行まで、始まる直前までは本当に不安なことばかりでした。年が離れた小学生を相手に楽しい雰囲気が作れるのか、また多文化共生というテーマに興味を持ってもらえる時間にできるか、とても心配でしたが、いざ始まってみると予想以上に活発な話し合いが行われてホッとしました。アドバイスをいただいた方々、運営メンバー、ゼミ生など、多くの人たちの協力で成功したイベントでした。私たち自身もとても楽しかったです。 (吉鶴太聖)
大学生になってから小学生と関わる機会がなかったこともあり、「小学生とうまくコミュニケーション取れなかったらどうしよう」等、不安なことばかりでした。ですが、時間をかけて準備したからこそ、参加してくれた小学生の楽しそうな姿や笑顔を見た時はとても嬉しく思いました。機会があれば、また小学生向けのワークショップを開催したいです。(堀内亜沙子)
時間をかけて作っただけではなく、第三者の方から多くのアドバイスを頂いた結果、とても良いものが出来上がったと思います。小学生のIT慣れのおかげもあり、どうなるかわからなかった本番もスムーズに進み、やっていてとても楽しめました。反響がとてもよく、小学生からの楽しかったという感想もとても嬉しかったです。(高橋一生)
3ヶ月間、多くの人に協力してもらい、工夫を凝らしてきました。自分たちにとって初のイベントであること、オンラインのイベントであること、不安もたくさんありましたが、小学生のみなさんから楽しかったという言葉を聞けた時、達成感であふれました。私自身も楽しく学びの多い時間を過ごすことができました。(金井音色)
自分がゼミに入る前から参加したかった「小学生ワークショップ」をオンラインで復活させることができて本当に嬉しかったです!オンラインの開催で不安もありましたが、アドバイスをくだり協力してくださった方々、運営メンバー、ゼミ生のおかげもあり、当日は、とても楽しい時間を過ごせました。(太田菜月)
多文化共生は幼い頃から教えていくことが大事であると思っていたので、今回小学生向けのワークショップを開催できてよかったです。オンラインという事で日本各地だけでなく海外からの参加もあったことがとても嬉しかったです。引き続きコロナに負けず積極的に活動していきたいです。(嵯峨るな)
初のオンラインでのワークショップ開催ということで、運営の私たち自身も未知な部分が多くありました。本番までリハーサルを重ね、入念な準備をしました。当日は、想像よりも活発な交流が生まれ、参加者からも温かい感想を頂き、大変充実した時間を過ごすことが出来ました。(菊島百佳)
(国際日本学部3年 吉鶴太聖)
山脇ゼミでは、2017年度から小学生向け多文化共生ワークショップを実施してきましたが、今年もゼミ生の話し合いの中で、子どもの頃から多文化共生について触れられるとよいという意見が出され、「小学校高学年の子どもたちに世界には様々な文化があること、また多文化共生をより身近に感じてもらうこと」を目的とし、約3ヶ月の準備期間を経て開催に至りました。
参加者募集に用いたプログラムの紹介文は以下の通りです。
「インドネシアからやってきた転校生のナギラちゃん。異なる文化を持ったクラスメイトがいると、どのようなことが起きるのかな。実際の授業の様子を再現した動画を見ながら、どうしたらナギラちゃんも楽しい学校生活を送れるようになるか、大学生のお兄さん、お姉さんと一緒に考えてみよう!」
ゼミ生がオリジナルで作った学校生活に沿った動画を見てもらい、そこで起こりうる課題について、5,6人ずつのグループに分かれて話し合いを行いました。グループの中では多くの参加者が積極的に発言している様子が見られ、自分の実体験に基づいた話をしてくれる子もいました。
オリジナルの動画制作は多くの方に何度もアドバイスをいただき、編集に編集を重ね作り上げました。新型コロナウイルスの影響で、ゼミの活動はオンラインに限られていたため、パワーポイントを用いてフリー素材のイラストを駆使した動画にしました。小学生にも理解できる分かりやすさ、誤解を生まない表現方法、声の吹き替えなど、6月に山脇ゼミで制作したコロナ関連動画の反省点も活かしながら、納得のいくものに仕上げることができました。
対象が小学生ということもあり、当日は場の空気をとにかく明るくすることを心がけました。常に笑顔を忘れない、参加者にたくさん問いかけてみる、そして何よりゼミ生が元気に進行を進めることを意識しました。終了後のアンケートの中に、ゼミ生が作り出す雰囲気や親近感に対する評価が多かったので、理想に近い形で進行を進められたのだと思います。
当日印象的だったことは、参加者の小学生がチャット機能を使い、頻繁にコミュニケーションをとっている姿でした。ゼミ生も一つ一つのコメントにチャットで答えました。最後に参加者の感想をチャットで聞いてみたところ、非常に多くの「楽しかった!」というコメントをいただくことができました。「動画を使った授業が凄くわかりやすかった。」「転校生、外国人の気持ちがわかった。」「セッション担当のお姉さんが優しかった」「また今日のような企画をやってほしい。」などといった感想もあり、3ヶ月間準備したゼミ生、特にワークショップ班の7人は非常にやりがいを感じることができました。
オンラインでの開催ということで、途中にネット接続のトラブルなどもありましたが、何より参加者の小学生が楽しみながら多文化共生について考えられたことが、私たちにとっては嬉しいことでした。話し合いも非常に活発で、子どもたちからも笑顔が見られたので、主催者側、参加者側どちらも多くのものを得られた時間でした。また開催してほしいという声も複数あったので、ぜひ開催したいと思っています。
終了後のアンケートで保護者からいただいたコメントは以下のとおりです。
「とても楽しそうに参加していました。大学生が身近に感じられたようです。」「小学生が飽きのこないような構成となっていて、工夫されていると思いました。」「大学生の歳の近いお姉さんやお兄さんが優しく楽しく進行してくれたので、初めてZOOMでの授業だったが、緊張することなく自分の意見を積極的に言うことができていた。」「ゼミの皆さんが子供たちを上手く誘導して、活発な意見を引き出して下さり、子供もとても楽しんでいるように見えました。終了後もイスラム文化に興味を持ち、ネットで調べたりしていました。多様な文化に今日を持つきっかけを与えてくださったことに感謝します。」「素敵な機会をありがとうございました。大学生の皆さんのこどもたちを飽きさせない盛り上げ方や、こどもたちへ発言をうながす進行には感心しました。」「グループで話し合う時、活発に意見が出されているのが印象に残りました。異文化への関心が高い子が参加している中で、自分の当たり前が当たり前ではないこと、相手を知ることの大切さを改めて感じることができたのではないかと思います。大学生の皆さんの細やかさや熱い思いが伝わる1時間でした。貴重な体験をさせていただきありがとうございました。」「子供たちのチャットに、思いやりを感じました。例えば『音が聞こえません』というコメントに対して『大丈夫?』と返事する子もいたりました。ナギラちゃんのような子に寄り添ってあげられる子たちになってほしいと思いました。」「お世話になりました。在籍する小学校にはあまり異文化を持った子どもはいないので、こういう機会で世界には色々なバックグラウンドを持つ子がいると知る機会になったのではと思います。今後ももしこのような機会があれば、参加させていただきたいと思います。」「このコロナ禍で、日常的にZoomを使うようになり、世界各国の方々と繋がれています。このイベントもそうですが、自分が世界の一員であることの自覚を持てるような企画は大変ありがたいです。」
以下のコメントは、ゼミ生たちにとって特にうれしいものでした。
「沢山の参加者、海外からの参加もあり、とても刺激のあるワークショップでした。帰国児童や外国から来た同級生もクラスには数名おり、まさに学校でも多文化共生が日常となっています。気遣うことや声がけが自然にできていること、共に学び、遊び、それらを通してとても仲良しになり、お互いの文化の違いや国のことなど率直に疑問に思うことを聞けるのは、小学生だからこそなのかなとも思います。これからも他文化への理解を深めると共に、人間として他者を認めることの大切さを胸に留め、成長してほしいと思っています。」
「オンラインにより、全国や海外のお子さんたちと一緒に学ぶことができ、娘にとって、楽しいひとときとなったようです。大学生の皆さんが、しっかりと準備をされ、また、優しくスムーズにワークショップを展開されている姿に感銘を受けました。多文化共生をテーマに、年代や空間を越えて共に学び合う様子を拝見し、ポストコロナ期の新たな学びの姿を垣間見た感じがしました。」
最後に、山脇ゼミワークショップ班7名のコメントです。
動画作成から当日の進行まで、始まる直前までは本当に不安なことばかりでした。年が離れた小学生を相手に楽しい雰囲気が作れるのか、また多文化共生というテーマに興味を持ってもらえる時間にできるか、とても心配でしたが、いざ始まってみると予想以上に活発な話し合いが行われてホッとしました。アドバイスをいただいた方々、運営メンバー、ゼミ生など、多くの人たちの協力で成功したイベントでした。私たち自身もとても楽しかったです。 (吉鶴太聖)
大学生になってから小学生と関わる機会がなかったこともあり、「小学生とうまくコミュニケーション取れなかったらどうしよう」等、不安なことばかりでした。ですが、時間をかけて準備したからこそ、参加してくれた小学生の楽しそうな姿や笑顔を見た時はとても嬉しく思いました。機会があれば、また小学生向けのワークショップを開催したいです。(堀内亜沙子)
時間をかけて作っただけではなく、第三者の方から多くのアドバイスを頂いた結果、とても良いものが出来上がったと思います。小学生のIT慣れのおかげもあり、どうなるかわからなかった本番もスムーズに進み、やっていてとても楽しめました。反響がとてもよく、小学生からの楽しかったという感想もとても嬉しかったです。(高橋一生)
3ヶ月間、多くの人に協力してもらい、工夫を凝らしてきました。自分たちにとって初のイベントであること、オンラインのイベントであること、不安もたくさんありましたが、小学生のみなさんから楽しかったという言葉を聞けた時、達成感であふれました。私自身も楽しく学びの多い時間を過ごすことができました。(金井音色)
自分がゼミに入る前から参加したかった「小学生ワークショップ」をオンラインで復活させることができて本当に嬉しかったです!オンラインの開催で不安もありましたが、アドバイスをくだり協力してくださった方々、運営メンバー、ゼミ生のおかげもあり、当日は、とても楽しい時間を過ごせました。(太田菜月)
多文化共生は幼い頃から教えていくことが大事であると思っていたので、今回小学生向けのワークショップを開催できてよかったです。オンラインという事で日本各地だけでなく海外からの参加もあったことがとても嬉しかったです。引き続きコロナに負けず積極的に活動していきたいです。(嵯峨るな)
初のオンラインでのワークショップ開催ということで、運営の私たち自身も未知な部分が多くありました。本番までリハーサルを重ね、入念な準備をしました。当日は、想像よりも活発な交流が生まれ、参加者からも温かい感想を頂き、大変充実した時間を過ごすことが出来ました。(菊島百佳)
(国際日本学部3年 吉鶴太聖)