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国際日本学部

商学部黒崎ゼミ、情報コミュニケーション学部根橋ゼミと国際日本学部山脇ゼミがオンラインで交流会を開催しました

2020年09月07日
明治大学 中野教務事務室

商学部の黒崎ゼミ、情報コミュニケーション学部の根橋ゼミと国際日本学部の山脇ゼミが、8月31日にズームを使った交流会を開きました。2019年6月に異文化間教育学会の40周年記念大会が明治大学中野キャンパスであり、その準備委員会で、それぞれのゼミを担当する3人の教員が顔を合わせたことを契機に、3つのゼミの交流というアイディアが生まれました。

一方、上記3つのゼミの学生たちは、山脇ゼミが今年11月に開催予定である多文化共生イベントNakano Borderlessやさしい日本語市場(以下「やさいち」)をきっかけにつながりました。やさしい日本語は、やさしい日本語とは、誰にとっても分かりやすいように、簡単な語彙や文法で、短くはっきりと話す日本語のことを指します。「やさいち」では、中野区の日本人住民と外国人住民がやさしい日本語で交流する場をつくり、多文化共生のまちづくりを目指します。そこで、言語学を学びながら駿河台・和泉両キャンパスで留学生との交流イベント「日本語カフェ」を開催し、やさしい日本語での留学生支援にも取り組んできた黒崎ゼミと、多文化共生をテーマに都内の外国人集住地でのフィールドワークをしてきた根橋ゼミに、「やさいち」に協力してもらえないか相談したところ、両ゼミ共に快諾していただきました。

そして、コロナ禍の中で、オンラインでの交流が「新たな日常」となり、それぞれのゼミ活動にとって余裕のある夏休みの開催となりました。

今回の交流会の目的は、「やさいち」当日だけでなく、今後もゼミ同士で協力し合えるようなつながりを作ることでした。運営は、3ゼミそれぞれ数名のゼミ生が幹事となり、行いました。8月上旬にオンラインで会議を行い、大まかなスケジュールや担当の振り分けをし、その後はラインを使ったメッセージのやり取りで準備を進めました。

主なスケジュールは、①開会挨拶、②各ゼミ15分間のゼミ活動紹介プレゼンと質疑応答、③懇親タイム、④閉会挨拶で、16時から約2時間半行いました。当日は、3ゼミそれぞれの3.4年生合わせて45名が参加しました。

コミュニケーションが難しいオンラインでの開催だからこそ、全員が話しやすい空間を作ることを1番に考え、各ゼミプレゼンの質疑応答と懇親会はそれぞれ4〜6名の小さなグループに分かれました。質疑応答ではそれぞれのゼミ3.4年生どちらもいるグループ、懇親会では学年毎に分かれました。会の初めは、初対面の他ゼミの学生に緊張した雰囲気を感じましたが、小グループに分かれた交流を重ねる度に学生がリラックスし、楽しそうな表情に変わっていったのが印象的でした。懇親会は、「自分を表す写真1枚orモノ」を事前に用意してもらい、それを用いて30秒自己紹介をすることから始めることにし、必ず一人ひとりに話題の焦点が当たる仕掛けも作りました。

参加した学生からは、「学部を超えた交流は初めてだったので興味深かった」、「違うことを学ぶ同級生と楽しく話ができてよかった」、「知らない学生とオンラインで交流するのは少し緊張したが、話が盛り上がり仲良くなれた」などと感想をいただきました。

以下、黒崎ゼミと根橋ゼミの幹事からのコメントです。

「新型コロナウイルス感染症は私たちの学習環境を大きく変化させ、不自由に思うことも多々あります。しかし今回学部の異なる3つのゼミから、多くの学生が集い交流できたことは、変化の良い局面と捉えています。共通のテーマをもとに出会った私たちですが、きっと学部での学習、ゼミのカラー、個々人の考え方によって、そのテーマへの視点も様々でしょう。ぜひそういった点も掘り下げたい、と今から次回の開催が楽しみです。」(商学部4年 原遼太郎)

「今回の交流会はオンラインではありましたが、3つの学部が学部を超えて「やさいちの開催」という、1つの目標へと向かって行くにあたって大変有意義な時間になったと感じています。大半の人と初対面でしたが、山脇ゼミの方たちが会話をしやすいよう、工夫をしてくれたおかげで、仲を深めることが出来ました。11月の開催に向け、今後も3ゼミ合同で力を合わせていきたいです!」(情報コミュニケーション学部4年 尾崎美紅)

ゼミとして初の試みでしたが、運営準備の段階から3ゼミそれぞれが主体的に動き、当日も参加学生が積極的に交流しているのが印象的でした。対面での交流が難しい状況下でも諦めず、オンラインの良いところを最大に活かせたことは今後のゼミ活動にも存分に活かしたいです。今回の会を通じ、今後もこの3ゼミが様々な場面で協力し合える関係につながるといいなと思います。
(国際日本学部4年 勝部未紗子)