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国際日本学部

国際日本学部 山脇ゼミが「やさしい日本語ガイドライン」をわかりやすく解説する動画を制作

2020年11月24日
明治大学 国際日本学部

ガイドラインパート1ガイドラインパート1

ガイドラインパート2ガイドラインパート2

動画を制作したゼミ生動画を制作したゼミ生

出入国在留管理庁と文化庁が、多文化共生社会に向けたやさしい日本語の活用を促進するため、2020年8月に「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」を公表しました。「やさしい日本語」とは、難しい言葉を言い換えるなど、相手に配慮したわかりやすい日本語のことです。

国際日本学部の山脇啓造ゼミは、多文化共生のまちづくりをテーマに中野区を拠点として活動を行っています。今年度、コロナ禍の中で、オンラインでのイベントを開催したり、コロナ関連情報や日本語学習に関する動画を制作してきました。

そして、このたび、やさしい日本語が行政だけでなく、企業や学校関係者など日本社会全体に広がるように、同ガイドラインを基にして、やさしい日本語の使い方をわかりやすく解説する動画を2本制作しました。山脇教授はガイドライン策定の有識者会議の座長を務めました。

日本に住む外国人は、この30年で約3倍に増え、国籍も多様化しました。外国人住民が日本で安心して生活するためには、行政や生活に関する情報などを多言語化するとともに、やさしい日本語で発信することが求められています。

以下、動画を制作した学生のコメントです。

製作の際に気を付けた点は、二点あります。一つは、なぜやさしく変換しなければいけないのかを伝えることです。やさしく変換する方法が分かっても、なぜそれが必要か分からなければ、本当にやさしく伝えなければいけないときに実践できません。二つ目は、シンプルなデザインにし、情報量を多くしないことです。誰が見ても、飽きずに分かりやすい内容になるよう工夫しました。この動画によって、だれが見ても理解しやすい文章が作れる“やさしい”言葉で溢れた社会への第一歩になったら嬉しいです。(塚田百音)

動画を制作していく中で、自分自身もやさしい日本語において注意するべきことを、頭の中で整理することができました。このガイドラインでは、ステップやポイントに分けて手順を説明しているので、「やさしい日本語」がぼんやりしたものから、明確になると思います。外国人にとって、何が難しいか、どこで情報の誤りが生まれるのかを色々な人が理解し、文章作成の際や普段の生活でも、思い出してもらえればいいなと思います。(鋤柄唯)

日本語は習えば習うほど難しい言葉があります。 私も留学生として日本に初めて来た時、日本語の難しさを実感した経験があります。今回「やさしい日本語ガイドライン」を基に動画を作るという企画があったので、自分が経験したような言語の障壁による問題をなくすための「やさしい日本語」の普及に少しでも力になりたいと思い、参加しました。自分自身も動画を作りながら、外国人と円満なコミュニケーションを取るための工夫について学ぶことができたので、楽しく作業することができました。(鄭惺録)

「やさしい日本語ガイドライン」動画の概要
Part1 (8分2秒) ステップ1「日本人にわかりやすい文章」
https://youtu.be/07BmMc3URQo
情報を整理する、文章をわかりやすくする、外来語に注意する

Part2(7分34秒)ステップ2「外国人にもわかりやすい文章」
https://youtu.be/jGQr5sxv-Mg
文章をわかりやすくする、言葉に気を付ける、表記に気を付ける