卒業生の声
オンライン授業PLUSーオンライン授業をつくる「会話のトビラ」パターンカードの開発
2022年03月24日
明治大学 国際日本学部
(15枚のカードのうちの4枚)
パターンカードの利用の仕方マニュアル
岸ゼミでは、社会のさまざまな課題解決に向けて、教育プログラムや教材を開発したり、ワークショップや研修を実施したり、動画やウェブ、電子書籍などを通して情報を発信するなどの活動をしています。
岸ゼミ3期生の山藤優花さんは、大学の授業がオンライン化してすぐに、オンライン授業で悩む学生たちにむけて「オンライン授業PLUS」の動画制作に取り組みました。オンライン授業の仕方がわからなくて困っていた学生たちがどのようにオンライン授業をよりよく受けれるかのヒントを整理して、動画で配信しました。
【動画はこちら】オンライン授業plus 離れていてもできること
さらに、卒業研究では、オンライン授業をつくる「会話のトビラ」パターンカードの開発に取り組みました。オンライン授業の受け方は、人それぞれいろんな工夫をしていますが、それについて、ゆっくり情報交換や共に悩みを話したり、解決する場はそれほどありませんでした。 山藤さんは、合計22名の学生らに個別のインタビュー、グループインタビューを行い、繰り返し出てくるオンライン授業での困りごとをパターン化してパターンカードを制作しました。そして、そのパターンカードをもとに、学生らが会話をすることで、それぞれもオンライン授業での創意工夫を共有し、自分の、または誰かの問題解決につなげていく取り組みをしました。そして、イラストレーターの黒木歩さん、ウェブデザイナーの岸美貴子さんの協力を得て、「会話のトビラ」パターンカードの開発を完成させました。
これらのカードを、学校現場で利用いただけるように準備しています。ご利用の希望の方は、明治大学 国際日本学部の岸 磨貴子(きし まきこ)にご連絡ください。
https://www.meiji.ac.jp/nippon/teachingstaff/kishi_makiko.html
以下、オンライン授業PLUSーオンライン授業を楽しむ「会話のトビラ」パターンカードの開発に取り組んだ山藤優花さんからの報告です。
ーーー
オンライン授業で学生が経験した困りごとを共に解決したい!そんな思いからこのパターンカードの開発に取り組みました。
教室での対面授業とオンライン授業とでは、同じ内容であっても使うツールやコミュニケーションの取り方など、学びの環境は大きく異なります。そこで必要になるのは私たち自身が学び方をデザインしていく力。学びやすいようにデザインされた「教室」という場を使わないオンライン授業の形だからこそ、自分たちでより良い学び方をつくっていく可能性は無限大です。その可能性に目を向けて、前向きに新しい学びの形に取り組んでいけたら、とこの2年間の授業の経験から強く感じていました。
このパターンカード「オンライン授業をつくる『会話のトビラ』」は、実際の学生たちの経験に基づいて状況や問題が記述されています。国際日本学部の学生へのインタビューから見えてきたオンライン授業での困りごとをピックアップして、そこに共通する状況を抽象化してカードに表現しました。実際に授業を受ける学生の視点から考え始めることで、自身の経験に引き寄せて使ってもらえるのではないかと思っています。
このカードは、オンライン授業の受け方のマニュアルではありません。私たちがより良いオンライン授業のつくり方について会話を始めるきっかけとなることを目的としています。それぞれのカードに書かれた「問い」から、オンライン授業における一人ひとりの実践知を共有し、問題を乗り越えるための術を仲間と分かち合う。そんな対話を通して、一人では分かり得なかった解決策に出会えたり、同じモヤモヤを抱えた仲間の存在に気付くことができます。それまで何気なくやり過ごしてきた困りごとを一つの状況として捉え直すことで、オンライン授業における課題を再認識し、みんなでより良い授業の形をつくっていくための会話を始めてみませんか?その第一歩にこのパターンカードを役立てて頂けたら幸いです。
なお、本取り組みについての山藤優花さんの研究抄録は、こちらから閲覧できます。
岸ゼミ3期生の山藤優花さんは、大学の授業がオンライン化してすぐに、オンライン授業で悩む学生たちにむけて「オンライン授業PLUS」の動画制作に取り組みました。オンライン授業の仕方がわからなくて困っていた学生たちがどのようにオンライン授業をよりよく受けれるかのヒントを整理して、動画で配信しました。
【動画はこちら】オンライン授業plus 離れていてもできること
さらに、卒業研究では、オンライン授業をつくる「会話のトビラ」パターンカードの開発に取り組みました。オンライン授業の受け方は、人それぞれいろんな工夫をしていますが、それについて、ゆっくり情報交換や共に悩みを話したり、解決する場はそれほどありませんでした。 山藤さんは、合計22名の学生らに個別のインタビュー、グループインタビューを行い、繰り返し出てくるオンライン授業での困りごとをパターン化してパターンカードを制作しました。そして、そのパターンカードをもとに、学生らが会話をすることで、それぞれもオンライン授業での創意工夫を共有し、自分の、または誰かの問題解決につなげていく取り組みをしました。そして、イラストレーターの黒木歩さん、ウェブデザイナーの岸美貴子さんの協力を得て、「会話のトビラ」パターンカードの開発を完成させました。
これらのカードを、学校現場で利用いただけるように準備しています。ご利用の希望の方は、明治大学 国際日本学部の岸 磨貴子(きし まきこ)にご連絡ください。
https://www.meiji.ac.jp/nippon/teachingstaff/kishi_makiko.html
以下、オンライン授業PLUSーオンライン授業を楽しむ「会話のトビラ」パターンカードの開発に取り組んだ山藤優花さんからの報告です。
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オンライン授業で学生が経験した困りごとを共に解決したい!そんな思いからこのパターンカードの開発に取り組みました。
教室での対面授業とオンライン授業とでは、同じ内容であっても使うツールやコミュニケーションの取り方など、学びの環境は大きく異なります。そこで必要になるのは私たち自身が学び方をデザインしていく力。学びやすいようにデザインされた「教室」という場を使わないオンライン授業の形だからこそ、自分たちでより良い学び方をつくっていく可能性は無限大です。その可能性に目を向けて、前向きに新しい学びの形に取り組んでいけたら、とこの2年間の授業の経験から強く感じていました。
このパターンカード「オンライン授業をつくる『会話のトビラ』」は、実際の学生たちの経験に基づいて状況や問題が記述されています。国際日本学部の学生へのインタビューから見えてきたオンライン授業での困りごとをピックアップして、そこに共通する状況を抽象化してカードに表現しました。実際に授業を受ける学生の視点から考え始めることで、自身の経験に引き寄せて使ってもらえるのではないかと思っています。
このカードは、オンライン授業の受け方のマニュアルではありません。私たちがより良いオンライン授業のつくり方について会話を始めるきっかけとなることを目的としています。それぞれのカードに書かれた「問い」から、オンライン授業における一人ひとりの実践知を共有し、問題を乗り越えるための術を仲間と分かち合う。そんな対話を通して、一人では分かり得なかった解決策に出会えたり、同じモヤモヤを抱えた仲間の存在に気付くことができます。それまで何気なくやり過ごしてきた困りごとを一つの状況として捉え直すことで、オンライン授業における課題を再認識し、みんなでより良い授業の形をつくっていくための会話を始めてみませんか?その第一歩にこのパターンカードを役立てて頂けたら幸いです。
なお、本取り組みについての山藤優花さんの研究抄録は、こちらから閲覧できます。