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国際日本学部

「なかの生涯学習大学」と山脇ゼミが合同ゼミを実施しました

2023年06月26日
明治大学 国際日本学部

国際日本学部の山脇啓造ゼミ(多文化共生論)は、中野区主催の「なかの生涯学習大学」の多文化共生ゼミと、2023年5月31日と6月14日に中野キャンパスで合同ゼミを開きました。なかの生涯学習大学は、中野区在住の55歳以上の方を対象に、現代社会の課題について学習するプログラムです。合同ゼミは2016年度に始まり、ほぼ毎年実施されていて、今年で7回目になります。

今年度は16名の地域住民に参加していただき、初日は中野区の多文化共生について、2日目はやさしい日本語について知識を深めました。初日は山脇教授の多文化共生に関する講義の後、ゼミ生による中野区でのゼミ活動のプレゼンがありました。その後、4人1組のグループに分かれて、中野区の多文化共生をめぐる現状と課題について意見交換しました。中野区で生活されている方々が日頃から考えていることや今までの経験からこれから生かしていくことなど活発に意見交換ができました。3年生を中心に10数名のゼミ生が参加しました。

2日目は、山脇教授の情報の多言語化とやさしい日本語に関する講義の後、4年生2人の進行のもと、4人1組のグループに分かれて、やさしい日本語のワークショップを行いました。10分程度のワークを3回行いましたが、活発にグループワークが行われていました。3年生を中心に約20名のゼミ生が参加しました。

以下、参加した学生の感想です。

「やさしい日本語について少しずつ学んではいたものの、実践する機会が中々作れていなかったので、今回はとても勉強になりました。どのレベルの単語であったら言い換えなくても良いか、動詞を簡単に言い換えるにはどのようにすれば良いのか、、、実践してみて初めて気付く言い換えの難しいポイントが数多くありました。これからも実践を重ねていくことで慣れていきたいなと考えています」(3年 藤井美吹)

「生涯学習大学のみなさんのさまざまな経験を経てなお新しいことを学ぼうとする熱心な姿勢と活力に感銘を受けました。また、ワークショップの大まかな雰囲気と場の回し方などの面でも学ぶことがたくさんありました。」(3年 塩見瑠空)

「やさしい日本語と第三者返答の両方に関心を持ってくれた方が多かったです。今回の生涯学習大学を通して、日常生活で実践したり意識したりしようとする方が増えてくれれば嬉しいです。これからもワークショップを通して、やさしい日本語と第三者返答への認識や当事者意識を広めていきたいです。」(4年 森田美玖)

「なかの生涯学習大学の方々が第三者返答について、興味を持ってくれて嬉しかったです。1番目のワークではやさしい日本語を使うことに慣れていなかったグループも、3番目のワークではとても分かりやすい表現にしてくれたり、自分が持っている知識や経験から個性ある説明をしてくれたり、とても良かったと思いました。」(4年 坪井結香)

最後に、山脇教授の感想です。

「2016年度に始まった合同ゼミは、コロナ禍で一度中断したもののすぐ再開し、今回に至っています。中野の多文化共生のまちづくりをテーマに活動する山脇ゼミにとって、中野区役所や中野区観光協会と同様に地域との大事な接点となっています。学生たちは地域住民の皆さんと率直な意見交換を行い、大きな刺激を受けており、大変ありがたいです。」

(森田美玖、坪井結香)