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国際日本学部

山脇ゼミが「なかの生涯学習大学」と合同ゼミを実施しました

2022年07月09日
明治大学 中野教務事務室

 国際日本学部の山脇啓造ゼミ(多文化共生論)は、中野区主催の生涯学習プログラム「なかの生涯学習大学」の「多文化共生ゼミ~外国人にも日本人にも住みやすいまちづくり~」受講生の皆さんと、6月22日と7月6日に中野キャンパスで合同ゼミを開きました。合同ゼミは2016年度に始まり、ほぼ毎年実施され、今年で6回目となります。(2020年度はコロナ禍の影響で中止となりましたが、臨時企画のオンライン・プログラムで、山脇ゼミは中野区での活動報告を行いました。)

「なかの生涯学習大学」は、中野区在住の55歳以上の方を対象に、現代社会の課題について学習する取り組みです。「多文化共生ゼミ」の受講生は14名です。山脇ゼミから、初日は3年生が6名、二日目は3年生が15名、4年生が3名参加しました。初日は、山脇教授の多文化共生に関する講義の後、ゼミ生によるゼミ活動の紹介があり、その後、4人一組のグループに分かれて、中野区の多文化共生をめぐる現状と課題について意見交換しました。二日目は、山脇教授の多言語化とやさしい日本語に関する講義の後、4年生3人の進行のもと、やはり4人一組のグループに分かれて、やさしい日本語のワークショップを行いました。

以下、参加したゼミ生の感想です。


1回目の合同ゼミでは多文化共生に関する議論を行いました。普段学生だけで議論すると、言語やマインドなど取り上げるテーマがある程度定まってしまっていましたが、今回、宗教など新たな観点から議論することができ、多角的に捉えることの重要性を学びました。また、生涯学習大学の方々は多文化共生に対する持論を確立されている方が多く、私自身も思考や経験を重ねた上で、持論を持てるよう勉強していきたいと刺激をいただきました。(3年 岡野瑠璃)

第2回のグループディスカッションでは、やさしい日本語という、決まった正解のないものに関して、より良い考えを出そうと議論が活発に行われていました。生涯学習大学の方々は新しいことを学ぶことに積極的で、私もその学びの姿勢を見習わないといけないなと思いました。学生の本分は勉強ですが、それを疎かににしてしまう学生も多いと思います。このような学生にとってよい知的刺激になる機会は貴重であり、有意義な時間を過ごすことができました。(3年 青柳壮真)

私たち12期(4年)の3人は、第2回のやさしい日本語ワークショップの進行を担当し、地域の皆さんと中野区の多文化共生について話し合いを行いました。生涯学習大学の受講生の皆さんとのディスカッションを通して、普段のゼミ活動では気付かなかった視点からの日本語学習者への歩み寄り方を知ることができました。このような活動を通して、地域の方々との関係を構築しながら、中野区の多文化共生により一層貢献していきたいと感じました。(4年 野田鈴夏)