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国際日本学部

足立区のNPOと連携した子どもの遊び場づくりの実践【岸ゼミ】

2024年03月29日
明治大学

写真1:スタッフ集合写真写真1:スタッフ集合写真

写真2:創作中の様子(筆を叩くことで、飛び散りを表現した子)写真2:創作中の様子(筆を叩くことで、飛び散りを表現した子)

写真3:ファッションショー(二色キツネの仮面をかぶった子)写真3:ファッションショー(二色キツネの仮面をかぶった子)

写真4:ファッションショー(チームを組んだ子たち)写真4:ファッションショー(チームを組んだ子たち)

写真5:仮面をかぶった集合写真写真5:仮面をかぶった集合写真

写真6:仮面ワークショップ終了後、作戦会議を行う様子写真6:仮面ワークショップ終了後、作戦会議を行う様子

国際日本学部 岸ゼミは、共に学び発達するための「場のデザイン」をテーマとして実践と研究を行っています。ゼミでは、コミュニケーションのデザイン、メディアのデザイン、場のデザイン、問題解決のデザイン、教育・学習環境のデザインに関する理論を学び、地域と連携しながら、学んだことを実践し、専門知識を深めています。そのひとつとして、足立区のNPOアフォールと連携した「子供たちの遊び支援活動」があります。岸ゼミの学生らが2023年11月に「わたしの夢、仮面にのせて」をテーマに活動を実施しました。その企画者のひとり李 思越(中国 留学生)が報告します。

報告:李 思越(リ・シエツ)

「わたしの夢、仮面にのせて」をテーマとして仮面を描き、ファッションショーを行うワークショップを実施しました。一見簡単な絵描き活動に見えるかもしれませんが、実際にはアフォールのスタッフ側と4、5回ミーティングを行なっても、細部までは詰め切れていませんでした。その中、「私の夢」というテーマをいかに明確に伝えるかが一番難しいことです。初めての経験で不慣れだったことと、細部まで精一杯対応できなかったことで、活動の進行は少し予想を偏ってしまいましたが、みなさんの協力のおかげで、結果的には大成功でした。

 子どもたちの想像力と表現力が爆破しました(写真2)。彼らは絵の条件を注意深く聞いただけでなく、「私の夢」だから、同行の親に「関わらないでください」と頼んだ子も多かったです。

 実は「夢について描く」という制限をなくして、「好きなものを描く」ことに変えようと思ったことがありました。しかし、打ち合わせを重ねた結果、適度な制限は子どもたちが考え、向上するきっかけになると考え、当初のテーマを残すことになりました。また、体ほぐしおよび振り返りの形式にもたくさんの工夫をし、結局、体ほぐしに「顔当てゲーム」、振り返りに「ファッションショー」、活動そのものに関連した案で非常に盛り上がりました。

 活動中、熱心な保護者たちが率先して私に話しかけてくれましたが、そのやりとりの中で、保護者とのコミュニケーションも子どもたちの創作を支持する良い方法だと気づきました。また、最後のファッションショーでは、子どもたち以上に親たちのほうが興奮していたようです。保護者の同伴が可能な活動では、保護者が子どもの楽しさや成長をより実感できるようなセッションを盛り込むことができるではないかと考えさせられました。

 子どもは自分で育つ力があります。私たちがすべきことは、彼らをよく観察し、理解し、子供たちが困っているときに一緒に考えることです。彼らの行動や結果を安易に批判したり比較したりしないことによって、子どもたちは自分の成長に最も適した道を見つけることができることを実践を通して深く学ぶことができました。これらの経験をゼミでの研究に繋げていきたいと思います。